大腿部へのアタックに、反射反応。
椅子からもんどりうって転がり落ちる。
布団の上でもだえ悲鳴を飲み込む、ここ数日。
筋肉組織の裏側から極太・巨大なホッチキスの針で、
ずぶずぶと打ち貫かれているよう。
うがたれた筋肉組織は、
引き攣れをおこしているような錯覚を引き起こして、
痛みと不快感に、にじむ脂汗。
座位でも身を横たえても、絶対的に加重がかかる部分ゆえに、
圧迫痛から逃れられず。
ベッドのきしみだけが、
私の同衾者。
涙をこぼしつつ、虚空をつかむ指先までもが、
痛みのせいで異常知覚。
氷といかずちを抱いて、
救いのない夜を今日も迎える───……
ログインしてコメントを確認・投稿する