昨日で仕事も一段落し、今朝はなでしこジャパンの辛勝に胸をなでおろし、午後はF市のホームセンターまで、プチトマト栽培のプランターと明日の若狭湾でのアジ釣り用の仕掛けを買いにクルマを飛ばす。帰りは、ナイタ―「阪神VSソフトバンク」を楽しみに、テレキャスバンドの練習音源を聴きながら、「平和やのう〜」とか思いながら、煙草をふかす。
地元で唯一人の集まるコンビニ前の交差点の赤信号で止まり、ふと道路の向こうを見ると、“戦争反対!憲法9条を守ろう!”の手書きの横断幕の後ろで数人のおばちゃんが、道行くクルマ1台1台に手を振っていた。どこかの婦人会かなんかだろうか?しかし、ほとんどのクルマは無視を決め込んでいるのか、おばちゃんたちの顔色は冴えない。
滅多にやらないことだが、僕は思わず運転席の窓を開け、おばちゃんたちに思いっきり手を振った。それに気づいたおばちゃんたちの顔色が一気に弾け、背伸びをするように両手で振り返してくれた。
信号が青に変わった。バックミラーを見ると、おばちゃんたちはまだ手を振ってくれていた。「逆の立場だったら…」と思うと、その気持ちが痛いほど分かる。
よく考えれば、よほど鈍感でなかぎり、ひたひたと迫っている軍靴の音に気づかぬ者はいないはず。感度のいいおばちゃんはこんな田舎にもいるんだと思うと、ちょっと嬉しくなってきた。
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