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2015年06月09日01:38

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けだし名言

テレビで日本国内でフリーズドライ加工のシェアがトップの会社の開発部長さんがお話ししてはりまして。
もともとはビールに着色するカラメルを運送費がかからないようにとスプレードライで作ったのが始まりで、そこからフリーズドライの技術を導入してありとあらゆる素材をフリーズドライ化して製品化を進めてきたとのこと。

ある日、その会社のえらいさんの奥さんが夏の暑い日に大汗をかきながら味噌汁を作ってるのを見て、これをそのままフリーズドライ化すればええんやないかと思いつく。
さっそく作業にかかったものの、いちばんの問題はどんな味にするかやったんやて。

美味いものはいくらでも作れるけど、それだけでは商品としては駄目。
もちろん不味いのは駄目だが、飽きさせないためは美味すぎてはいけない。
そこそこの美味しさだからこそ人気が長続きする。

なるほどねえ、ボクがいっつも言うてる、抜群に美味いラーメンは何ヶ月かに一度でいいけど、そこそこのラーメンにはなぜだかついつい食べに行ってしまうってやつ。
あれと同じことをメーカーの開発者も考えてたんや。
そうなんよねえ、美人は三日で飽きるけど、ブスは一生飽きへんちゅうやん。
意味はちょっと違うけど、抜群に美味いもんってのは特別な機会に食べるからええんであって、日常的に出されても飽きてまうだけやねん。
味噌汁なんかまさにそれで、毎日一度は口にするもんやからね。
まあまあ美味い、そこそこ美味いってのが日常使いにはいちばんええ。

田舎に行くと美味いラーメン屋がめったにないのはそれが理由なんやわ。
人口の多い都会でなら、ひとりあたりの来店回数は少なくても全体数でまかなえるけど、田舎の場合は再来店率で食わなければならない。
だから飽きられないように、そこそこの美味さを提供している。
商売って難しいけどおもしろいよねえ。

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