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2015年06月02日19:05

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堤未果(著)『沈みゆく大国 アメリカ<逃げ切れ!日本の医療>』


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 厚労省のデータをみると、日本の医師数は2012年末で30万人だ。だがふたを開けてみると、日本では医師免許を持つ超高齢(100歳を超えた某有名人先生など)の医師や産休中の女性医師も、すべて医師として数えて統計に入れている。
 一方アメリカやヨーロッパでは、実際に現役で働いている医師だけを選んで「医師数」を出している。なのに厚労省は(数え方の違う)2種類の統計を一つの図に入れて、「欧米の医師と比べて、日本の医師は十分足りている」と言っているのだ。
 でも実際に欧米と同じように現役医師数だけで比べてみると、日本は人口あたりの医師数が先進国では低いレベルだ。OECD諸国平均でみて、13万人も足りないのがわかる。
 このことを誰よりも肌で感じているのは現場の勤務医だ。


(堤未果(著)『沈みゆく大国 アメリカ<逃げ切れ!日本の医療>』(集英社新書・2015年)173ページ)
http://www.amazon.co.jp/%E6%B2%88%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%8F%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB-%E3%80%88%E9%80%83%E3%81%92%E5%88%87%E3%82%8C%EF%BC%81%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%80%89-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%A0%A4-%E6%9C%AA%E6%9E%9C/dp/4087207854/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1432892398&sr=8-1&keywords=%E6%B2%88%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%8F%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB


堤未果(つつみ みか) ジャーナリスト。東京生まれ。ニューヨーク市立大学大学院で修士号取得。2006年『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で黒田清日本ジャーナリスト会議新人賞を受賞。2008年『ルポ 貧困大国アメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞、2011年『政府は必ず嘘をつく』で早稲田大学理事長賞を受賞。著書に『沈みゆく大国 アメリカ』など。

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