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2015年06月02日17:20

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奮起

6月2日(火)晴れ
昨日のプロフェッショナルは良かったわぁ〜
http://www.nhk.or.jp/professional/2015/0601/index.html
おかげさまで今日、ワタクシは久し振りに雑巾がけなんぞをしてみました・・・

就活で忙しいはずの大学4年の我が娘・・・
しかし・・・就活らしき動きが全くもって見られない。
スーツ姿も一回しか見てない。
エントリーの段階でもう挫折したのかっ???
まとわりついて「何考えてるの?どうするつもり?」と聞きたい気持ちは山々なれど、なんせ生活時間がズレまくっており話すチャンスさえない。
夕べもバイトで午前様。
大学に出かける30分くらい前に起きだしてきてバタバタと準備して出て行くので朝もゆっくり話せず・・・
このままずるずるとバイト先にもぐりこむつもりなのかっ!?

こんな娘を少しでも奮起させたいと思い、ひと月ほど前にとある本を薦めた。
林真理子著「野心のすすめ」
するすると読めておもしろかった!とは言っていたが、「あたしも頑張るっ!」とは思わなかった模様・・・残念。
母も何気に手に取り読んでみる。
ガーーーーンとやられた。
ものすご〜くショックだった。
ワタクシが林真理子氏を知ったのは高校生の時だ。
悪友Hが、「ねーちゃんの読んでる雑誌にすっごいおもしろいエッセイがあった。
きっとn、好きだと思ったから破いて持ってきた!」
と、雑誌の1ページをくれた。
すごくおもしろかった。
その後に出た「ルンルンを買っておうちに帰ろう」はすぐ買った。
おもしろいっ!
それ以来彼女のエッセイは必ず買った。
間もなく彼女は時代の寵児と言われ、ちやほやされ、落とされ、それでも彼女は負けなかった。
あまりのイケイケぶりに引いたけど、でも小説が出る度、エッセイが出る度、読んだ。
そのうち、私自身の結婚、出産、離婚ですったもんだしてたが、それでも彼女のエッセイは結構読んでいたと思う。
小説のほうは、テレビ業界やファッション業界の恋愛系が多くなると、少し遠ざかったけど。

「野心のすすめ」を読んでワタクシがショックを受けたのは、ワタクシが「野心」というか「高い目標」というか、そういうのを持って来なかったからだ。
いや、「ささやかな幸せで十分なの」っていうならいいのだ、それはそれで。
今が十分満足な生活なら、もっと穏やかな気持ちで読めたと思う。「すごいな〜この人!」とか思いながら。
でも、野心は持てないくせに「妬み」のような感情は人一倍もってるんだあたし!ってことを思い知らされた気がしたからショックだったんだな。きっと。
マスコミにもてはやされ、落とされ、けなされている彼女を見ながら「どうしてテレビに出るんだろ?
作家なんだから小説で勝負したらいいじゃないの。
ちゃらちゃらテレビにでるから叩かれるんだよ。」と苦々しく見、
お見合いをしまくってる風のエッセイを読んでは「そんなに結婚したいのかなあ〜そういうのは縁だと思うけどなあ〜」と思い、
「人工授精で子どもを授かった」と知っては「この人は、欲しいと思ったものは絶対手に入れる人なんだなあ」と少しだけ怖いような気持ちも持った。
そして、ワタクシが知っている彼女と、今回この本で書かれている彼女を重ねながら読むうちに、
「『野心』を持って頑張るということは少し恥ずかしいこと」という変な意識を持って生きてきた自分に気付くのだ。
そんな変な自意識で生きたワタクシの30年の間に、林真理子はあれもこれもそれもどれも何もかも手に入れた。
自分の力で。

「ささやかな生活でいいの、穏やかに毎日を暮らせればいいの。」と思っているのも事実なんだけど、
「じゃあ、今で十分幸せなのね!」と聞かれたら・・・もごもごもごってなってしまう。
作家になりたいわけでもなく、贅沢な暮らしをしたいわけでもない。
テレビにでたいわけでもないし、事業を興したいわけでもない。
でも、今のままでいいの?幸せなの?と言われると・・・もごもごもご・・・
「野心のすすめ」は、娘世代よりも、案外アラフィフあたりが読んで、ずっしーんと胸にくる本かもしれない。
是非とも読んで感想をお聞かせ願いたいです、世のアラフィフ女史達!

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