ジェットマン最終回＆ライダー動画。

Ａパートの激戦もすごかったけど（１号ロボでトドメをさすってのが泣かせる演出やね〜）なんといっても凱の最期が泣ける・・・ジェットマン最終回。
後に若松さん、ゴーカイジャーで強引に井上俊樹さんから誘われたとき、覚悟決めて出たそうな。
こころはタマゴ、戦隊の曲の中でも名曲ですよこれ。

余談。
５０話のジェットマン、変身前の役者さんがスーツ着て演技してます。これかつての戦隊モノのお約束。
東条監督やレッド役の新堀さんの素顔、この最終回で初めて見た人も多いでしょう。


この作品が始まる前、戦隊シリーズは打ち切りの危機に直面していたとか。
それで鈴木プロデューサーいわく「やってる間じゅう実験だった」「パターンをあえて崩してみた」ｌこの作品に賭けたそうです。
いわば戦隊シリーズ中興の祖ですね。今でも動画配信リクエストやると、この作品を一位に推す人けっこういるそうです。




敵を欺くのに仮病を使う本郷猛・・・おいいいのか子供のヒーローがこんなことで(笑）

高山エミリー、桜島編から出演始めたんですが、ご承知のとおりあの鳩山元首相の嫁さんです。ライダー呼んできて亭主を説教してもらえ（爆）
この人の親戚をたどっていくと、かの石橋正二郎にたどりつくんだそうで・・・ブリジストンつながり？


裏話。
このお話の裏番組、朝日放送の「部長刑事」のこの日放送のタイトルが、なんと「死のキック　悪魔への変身」なんてムッチャあてこすりめいたものだった。
当時問題になっていた、ライダーキックを真似して怪我という社会現象を揶揄したもんだったけど、さあ毎日放送怒ったの何の。この回の台本を送ってよこせと向こうさんに抗議入れたんだそうです。

当時のブームのすさまじさを佐々木剛さんはこう証言してます。
とあるワイドショー(時期から見て同じ毎日放送製作の「八木次郎ショー」のことと思います）にライダーのショーをスタジオで生放送やるって内容流したら、それだけで視聴率が３パーセント上がったそうで。
こりゃとんでもないことになったぞと。あまりのプレッシャーに佐々木さん円形脱毛症になっちゃった。
それを隠すのにハンチングをかぶるようになった。彼が劇中後半ずっとハンチングもしくはヘルメット姿だったのはこれが原因です。





仮面ライダーX。

Ｖ３放送当時から、平山Pには悩みが持ち上がってました。
それはなんと同じ東映で製作されていた「マジンガーZ」が大ブームを引き起こしていたこと。
会社的には良いけど、ライダースタッフとしては・・・子供を向こうに持っていかれる。
そこで多少なりとも新味をと考え出されたのが、このXライダーでした。

主役の速水さん、この直前に「鉄人タイガーセブン」のオーディションに落ちたばっかりでした。
もし受かってたら、この国民的ヒーローシリーズに名を連ねることは無かったわけで、人間の運命とはどこで好転するかわからんもんです。

こないだＢＳの武田哲也さんの番組に出て裏話披露してましたけど、風邪ひいたまま海に飛び込んで心臓麻痺で死に掛けたり、怪我の連続だったりと無茶のし通しだったとか。偉大なる先輩方に負けまいと必死だったんですね。
それでもどうしてもスタッフになじめない。そこでアポロガイスト役の打田康比古さんに相談したら、彼らと飲みに行くのが一番いいとアドバイスもらって、そこからスムーズに撮影が進むようになったとか。

ヒロイン役の 美山尚子さん、路線変更で番組降りることになって落ち込んだとき、速水さん一生懸命励ました。
それが縁となって二人は夫婦となりました。
今はXライダーのビデオ子供たちに見せようとすると奥さんは「ヤメテ！」と必死に止めるんだそうです。
「自分の演技が拙いもんだから、恥ずかしくってしょうがないみたい（笑）」（速水亮・談）

新味を呼ぼうと新しく呼ばれた長坂秀佳さん、路線変更が放送局内で受けが悪く８話で降板してしまいます。
当時毎日放送には衛星を使ったテレビ会議なんて、今のネット社会を先取りした最新鋭の装置使って会議やってたんですけど、そこで長坂さん発言しようとするとみんなに止められたそうな。（長坂さんは脚本家として一過言持つ人として有名）それで長坂さん頭にきたそうで、そういうこともあって降板になっちゃったのかなと長坂さんは個人的に思っているとか。

田崎潤さん、東宝の大物俳優さんでしたけど、わずか２話で降板に。
こんな大物さん東映はよう使えなんだんちゃうかな、とは長坂さんの弁でした。ちなみに長坂さんは東宝育ちなので、そのような畏怖はなかったそうです。