2015年5月16日の朝日新聞朝刊・天声人語で引用されていました。進歩的文化人に分類されるひとということなのでしょう。1945年を復活の零年として、その後日独になにがおきたかを描いていきます。
2013年の英語圏でよく売れた本が2015年に翻訳されました。
戦勝国側の残酷な行為がわりと表にでてきています。
ポーランドにドイツ人がいないのはなぜか?殺すか追放するかしたから。
イギリスはニュルンベルク戦争裁判に最初は反対していたのはなぜか?どさくさで必要な人間の処刑を裁判ぬきでやればいいと考えていたから。
ソ連はなぜ満州や北方領土で火事場泥棒をはたらいたのか。ドイツでも世界中でもやっているのであり、やらないことはありえない。
国際連合結成中のポーランドの自由主義者のスターリンによる粛清はなぜほかの国からみすごされたのか。
ソ連崩壊後明らかになったこととかアメリカの情報公開の結果も反映されています。
廃墟の零年1945
2015年1月20日 印刷
2015年2月5日 発行
著 者 イアン・ブルマ
訳 者 Ⓒ三浦 元博(みうら もとひろ)
Ⓒ軍司 泰史(ぐんじ やすし)
装丁者 日下充典
発行者 及川直志
発行所 株式会社 白水社
ISBN978−4−560−08411−3
C0022
目次
プロローグ
第1部 解放コンプレックス
第1章 歓喜
第2章 飢餓
第3章 報復
第2部 瓦礫を片付けて
第4章 帰郷
第5章 毒を抜く
第6章 法の支配
第3部 二度と再び
第7章 明るく確信に満ちた朝
第8章 蛮人を文明化する
第9章 一つの世界
エピローグ
訳者あとがき
図版クレジット
原注
主要人名索引
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