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2015年05月30日00:12

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『天空監獄の魔術画廊』

永菜葉一 先生が贈る新作は、かつて魔王が魔力を注ぎ命ある魔導具「魔王の絵画」とした
少女たちを隔離すべく収監した「天空の大監獄」を舞台とするファンタジー作品です。
(イラスト:八坂ミナト 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/index.php?pcd=321410000132


「魔王の絵画」のキャンバス候補となる不浄の魂を持つ者を審判する「天空の大監獄」。
その意に従い、王国・元老院が天空に浮かぶ監獄へと送り出した絵画は600はあると言う。
ある日、王都の絵描き“リオン”が無実の罪を着せられるところから物語は始まる──。

送られた監獄でなぜか看守に任命された“リオン”が絵画や監獄そのものの仕組みを理解
していくうちに根付く「脱獄」の意思。三流詐欺師“レオナ”しか味方がいない劣勢を
どう巻き返していくかが展開としてまず面白い。絵描きで絵が下手なのはアレですけど。

かつて“リオン”を捕らえた騎士“キリカ”の立場が一気に凋落し、不遇な扱いを受ける
展開の妙と言ったらもう。倒錯的な描写や 八坂 先生のエロいイラストと相まって雰囲気
作りが良く出来ています。落とし所もうまく纏めてきて読了感も問題なしでオススメです。


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