鬼。

5月27日(水)。


昨日、呑み過ぎて二日酔い。頭は蜘蛛の巣が張り薄曇りだが天気は上々。
真夏日になったところも、随分あったみたいだ。

素人の考えだが、季節が2ヶ月ぐらい前倒しになってるんじゃないだろうか。
台風も例年より早く来たし、これでもうすぐ梅雨。梅雨が明ければカッと夏本番。でも8月の中旬ぐらいからは涼しくなって、そのまま秋だ。
だからと言って実証出来ない。ただの印象。笑。

鬼がいる。
本当に鬼はいるんだ。


何年か前に全身麻酔の手術を終えてから、どういうわけか鬼を見る様になった。
それは、世間一般のツノを生やして牙を剥き、真っ赤な顔をして目玉をひんむいてこちらを睨みつけている形相ではない。

暗い縁の下。長い腕で家全体を支えてじっと目を光らせている。
鼻や口があるかはわからない。
暗闇の中で目だけを光らせているのだ。
何故、鬼だと思い込んでしまったのかも自分でもわからない。
ただ鬼と言えば自分の中では縁の下にじっと隠れている。

今日見た鬼は良く笑う。
見た目は鬼ではなく、一応人間の姿形をしている。
今日分かったのは、鬼は自ら鬼だとは思っていないんだ。でも常識が欠如して、自らのルールを強いる。それが鬼のルールなのだ。

一緒に走っていた車が事故ったらしい。
事故ったのは、心臓のバイパス手術を受けたばかりで、まだ自宅療養中の方。
本来、運転は無理だろう。
でも、警官に事情聴取されている彼の写真と共に呟いている。
そんなことする前に身体の心配したり、ぶつけた相手に詫びるのが先決だろうが、まるで他人事。
しかも、それから数時間後にはスィーツ食べて旨しなどと呟いている。

イヤ、本当に恐ろしい。
鬼はいる。

夏は来るby大黒摩季。
鬼はいる。すぐそこに。笑。