もつれる話

久しぶりに、弟から電話が入った。…母親の件。

いやはや、

どうも酒が入っていたらしく、…一貫性がなく、どう取っていいかわからない話。

母親の声を聞かせてもらったのはありがたかった。耳が遠いから一方的なおしゃべりだったが。

弟は愚痴りたかったのかな、・・・いや、まだ気を張ってるのか本音が出ない。
まだまだ現役の経営者だもの。


もう幼女に戻りつつある老母。・・・純真だったり、駄々をこねたり。
一方で、相変わらずの猜疑心の強さ。こだわり。思い込みとマダラボケ。

齢を重ねると…いうことは大変なことらしい。

弟はそんな老母の世話を一身に背負っている。心が壊れてしまった自分の奥さんまで抱えて。


仕事で忙しいしろうとの手に負えることじゃないのだが。

だから、好きなように、というか…どっちもほったらかしだろう。
弟の身勝手だと、私は思うが…アドバイスも求められていない部外者には口を出せないこと。


私にできることは、たまに訪問して、寝具や身の回りを整えてあげることだった。
布団を干し、寝具など大きい洗濯物を処理し、…男では気づかない細々した消耗品を買い揃え。




・・・今となっては、それは人の家の事情に節介を焼いていたことになるのかな。

私も親離れができていなかったのかも。小遣いもらいながら、自分に都合よく解釈して。



…老人の扱いは難しい。…本当に大変なのだ。
遠くにいて時々通っていた私はいいとこどりと言われるが、それは甘んじて受けとめる。



弟の家の場合、弟夫婦の問題が老母を引き取ったところで表面に出てきたのだ。
特に奥さんの方は・・・まともな家庭に育ってはいない。頑張り続けてきた人なので、
ずっと心に…最初から問題を抱えていたので。

いいフリをしたい弟は・・・見ようともしなかったし、わかろうともしなかった。



シアワセでない人は…敵を探す。



…とばっちりを食ったのは、母親やら小姑である私。

今でも弟嫁の憎しみの対象になってる…のかな。