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2015年05月21日18:48

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「積極的平和主義」の意味を問え! 後藤健二氏の「やろうとしたこと」がそうなのじゃないか?!

平和=「戦争の無い状態」を巡る二つの方法論ー現在の「軍事バランス均衡主義」と「憲法平和主義」



 「命は地球より重し」ー「人の顔した資本主義」→「命は使い捨てーアベノミクス」+お題目を「一万回、唱えなさい」そんなのが「戦争準備法案」を着々と進めている。そんなのが後藤健二氏を見殺しにした。

 いや、二人は「安保強化諸法案と軍国主義化」への生贄にされたと言うべきか。

 片や「軍事オタクー安倍総理」、片や「日本の平和主義者ー後藤健二」であった。 

 放っておけば良いものを、後藤健二氏は「平和国家ー日本のブランド」を守るために、この銭の亡者を助けに出かけた。

「……うらまないでください」 彼は最悪の結果も予見していたのに火中に飛び込んで行った。



 世界を震え上がらせた不幸であっても、またイスラム過激派の「悪逆非道」が目に余り、国会では野党がこの事件の意味を捉えきれず、安倍政権の下「戦争準備諸法ー安保強化ー改憲論」へと突き進んでいることが情けない。

 日本での「積極的平和主義」とは何なのかということが、未だに議論されていない。なんということか。

 安倍総理お得意の美辞麗句で「言葉の意味」の換骨奪胎ー空洞化が今も国会で繰り返されている。学者・文化人・宗教家は何をしている?!。



 今は「平和国家―日本」 日本の平和主義の危機なのだ。「戦後平和主義・焼け跡民主主義」は足蹴にされ日本は「身の程」を忘れ対米従属軍事大国化へと向かっている。 



  積極的平和主義とは、ポットン便所の蛆や蠅を叩くことでなく、水洗化でありKAIZENだろ。



 ここで問題となる安倍首相の中東での活動とはこれだ。

◆『イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。』
◆安倍総理大臣の中東政策スピーチ−2015年1月17日 於・日エジプト経済合同委員会(一部抜粋)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/me_a/me1/eg/page24_000392.html


 と、見事に世界中のニュースとして駆け巡り、この三日後に「ISIL・身代金二億ドル要求・邦人二名殺害予告」のニュースが流れた。確認はできないが、その頃「ISIL」はまだ日本を標的にはしていなかったようだ。また後藤氏も一時期「捕虜交換」のためなのか「トルコ国境」に送致されていたとか。

 時に総理は「テロに屈せず・テロと戦う」を連呼する。「闘う」がどう文字化けしようが、「ISILと闘う」と米国を中心とする処の国際社会に向けて発表し続けた。『命は地球より重し』と「邦人二名を救うための緊急会見・国際報道」など、微塵も考えなかった。「テロの増殖を喰い止める」ためらしい。 これは「煽り」行為と言えるものだ。

 そして「邦人二名惨殺・死体映像」ー「テロリスト許さず・テロと戦う」ー『「自衛隊の武器使用権限を拡大する・「任務遂行のための武器使用」も認める』ー「集団的自衛権ー安保体制強化ー軍備増強ー憲法改悪」

 そう、「敵」との力学バランスの上を行く「抑止力の効果の上にある平和を求める」−「平和主義」なのだ。よってこれより日々、国会審議で成されていることは日本の軍事大国化に他ならない。



 まったく、これよりは安倍総理のシナリオ通りに、事は進むだろう。いや、進んでいる。「アベノミクスー富国強兵策」は日々貫徹されている。野党は抵抗勢力すら形成できないでいる。 経済界ではこれより軍事産業が目玉とされるだろう。

 およそ後藤健二氏・湯川遥菜氏は、日本政府の政治過程の上で人身御供にされたのだ。これは「未必の殺人」とも言える事柄だ。よって「人命は地球より重し」の政治判断が以前にはあったのだ。 

 しかしながら安倍総理が二人の日本人・人質に関心を示すことは無く、対米従属パフォーマンス「テロリストとは交渉しない・テロと戦う」ー国際社会一般論を繰り返し、結果二人の人質は残忍な殺戮方法で死を迎えることとなった。



 ISILのジハーディ・ジョンは「8500kも離れて……」ともしていた。そして明確な「対日本人ーテロル宣言」を発した。

★『日本政府よ。邪悪な有志連合を構成する愚かな同盟諸国のように、お前たちはまだ、我々がアラーの加護により、権威と力を持ったカリフ国家であることを理解していない。軍すべてがお前たちの血に飢えている。安倍(首相)よ、勝ち目のない戦争に参加するという無謀な決断によって、このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても、殺されることになる。日本にとっての悪夢を始めよう』★



 逆を言えば、この時、彼の口ぶりより察すれば「安倍総理・カイロ発言・二億ドル支援表明」が無ければ、後藤健二氏の死もなく、そして、これにより日本国民は、誰彼なく彼らの「標的」になることとなった。どちらも「取り返しのつかない」ことになった。

 イスラム過激派が「出物腫物ところ選ばず」で発生するなら、「居合わせた日本人」は、たまったもんじゃない。海外旅行なんて危なくてできない。

 特に中東で仕事をしている石油関連事業者や商社マンは「格好の標的」と看做されるだろう。今や「世界に羽ばたくビジネスマン」はイスラム過激派の恰好の標的とされるだろう。



 ここに「日本の平和主義」がどれだけ「商売に有利」であったかを、日本人は思い起こすべきだろう。いえいえ 「戦争はもっと儲かるー産軍複合体」と言いたいんだろうけれどもね。

 イスラエルまで行きながら「パレスチナの子供たち」には眼もくれなかった安倍総理がISILに敵視されても無理はない。しかし日本人総体すら敵視されるようになった。これは問題だ。



 「テロリスト=悪逆非道」」−我が国では「イスラム過激派・極悪人説」が罷り通っている。彼らを作りだした第一次大戦後の「先進国によるアラブ処理(サイクス・ピコ協定やバルフォア宣言など)」や「南北間格差」などは問題にもされない。

 彼らのテロは「野蛮だ・非道だ」が一般見解とされ、また中共の軍事大国化もあり、「日本も相応に備えるべきだ」という意見が「あたりまえだろ」となってきている。およそ一般世論もメディアも「ゲリラは極悪非道」と決めつけ「テロより日本人を守るー戦争を準備する」ことに不思議を感じていない。これが安倍総理を後押しする。「軍備増強・安保強化」へと向かわせる。

 しかし「材料の全てをまな板の上に上げて」語ることもせず、「双方の言い分に耳を傾ける」こともなく、「メディアの流し続ける一方的な情報」を鵜呑みにして「テロリスト―悪逆非道」とするのは、如何なものか。

 確かに「悪逆非道」なのではあるのだが、よっていきなり「爆弾の雨」も無茶ではないか。もう「あちらでの戦争」は終わりかけてはいるのだろうが、逆に「投降者の私刑・虐殺」は増えているのじゃないか。



 ならば「世界に冠たる日本」は、「中立の立場に立ち、判断を下すー積極的平和主義」であるべきではないだろうか。「普遍的正義」とは「正義の意味」が、世界各国・国民ー民衆の前に明らかにされ、「評価を得る」ということだ。



 今、日本では、国会では「限定的な、一方による既成事実の積み上げ」で、「有志国連合+日米安保」で、イスラム過激派や世界中に散在する「反乱軍・反政府軍・反米主義者」を、また国内の過激派と「流血の戦い」を戦おうとしている。 

 これは、見方を変えれば「悲しみと憎しみの連鎖・坩堝」を際限なく巨大化させていこうとしている。

 しかし、私たちが守ろうとする「戦後平和主義」と「政府の平和主義」とは、大きく違う。「平和・自由・民主主義・繁栄・安全などなど」が「銃と核」によってしか守られない、手に入らないとするならば「全く人間を信じていない」唯銃(核)主義と成り果てる。

 私たちが戦後70年積み上げて来たものは、それは「憎しみの連鎖を断ち切る平和主義」である。そう「後藤健二氏の活動」がその端的な一つの現れだ。(彼が亡くなり、「シリア・イラク情報」実情など、もう知る由もない)



 武力の『武』の字は「二つの矛の交わりを止める」と書く。その意味である。よって武力の本来的意味は「積極的平和主義」のことである。もしくは「二つの矛の交わりを止める」武力であるだろうか。

 それは平和外交ー政治・討論による認識と互いの肯定ー「仲良くしよう・半分こしよう」のことであるだろう。そして私たちが思うのは,N・マンデラ氏の言葉であり、これが「積極的平和主義」の基本であるだろう。

「勇気ある人は平和のために許すことを恐れない」・「報復するよりも情けをかける方が、この世界ではより多くのことを成し遂げられる」


 そう、私たち日本人が言うべき平和主義は、本来は戦後憲法にあるような、その意味で過去の戦争を反省して後の「普遍的正義と平和」の事柄であるはずだ。日本人こそが核兵器廃絶を言うにふさわしい。

「積極的平和主義」とは、

     ポットン便所の蛆や蠅を追う叩く行為ではなく、

              ポットン便所の改良・水洗化を行う行為ということだ。




 この政府結論は「デタラメだ!」

    私は安倍総理を決して赦さない。

      今回はこの結果でも、いずれ歴史と世界の英知が裁くだろう。



 そしてこれよりは「首を切られた死体」報告が世界各地より日本にもたらされるだろう。




 悲し名いかな、哀しいかな……。あぁ、哀しいかな。

    彼を失ったこと。 この国が鉄面皮の顔をすること。

             ……。  ……。  軍靴の音が聞こえてくる。


        その戦いに正義も倫理も無いだろう。






■人質事件「誤りない」=安倍首相スピーチには注意促す―政府検証報告
(時事通信社 - 05月21日 15:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3427402
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