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2015年05月21日02:48

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【ニュース】 党首討論の書き起こし 一部


皆さん、今晩は。

この記事の内容、各党への分量が既に偏っているのですが、
YOUTUBEを拝借して日本共産党の志位氏の党首討論を文字に書き起こしてみました。

他は録画見て手動書き起こしなので、未だ半分も出来ていません。
アップは何時になるか分かりません。悪しからずご了承下さい。


■党首討論、安保法制めぐり論戦 首相「大規模空爆せず」
(朝日新聞デジタル ― 5月20日 17:28)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3425813


日本共産党 志位 和夫委員長の党首討論

志位氏(以下、委員長と記します):

「今年は、戦後70年です。この節目の年にあたって、日本が、そして総理自身が
どういう基本姿勢を採るかは重大な問題であります。戦後50年の村山談話では、
「我が国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んだ」と述べ、
過去の日本の戦争に対して「間違った戦争」という認識を明らかにしております。

総理、端的に伺います。

過去の日本の戦争は「間違った戦争」という認識は有りますか?

事は日本自身が行った戦争の善悪の判断の問題です。歴史の研究の話ではありません。
日本の平和と安全に責任を負う政治家ならば、当然判断がしなければならない問題です。

「間違った戦争」という認識は有りますか? 端的にお答下さい。」


国家基本政策委員会 合同審査会会長 逢沢 一郎氏(以下、会長と記します):

「内閣総理大臣 安倍 晋三君」


総理:

「今年は戦後70年の節目の年であります。70年前、戦争が終結をしました。
しかし先の大戦に於いて、多くの日本人の命は失われた訳であります。
同時にアジアの多くの人々が戦争の惨禍に苦しんでいる。

日本はその後の歩みの中でまさに塗炭の苦しみを味わったと言ってもいいと思います。
「戦争の惨禍を二度と繰り返してはならない」、我々はの戦の誓いを誓い心に刻み、
戦後の70年間、平和国家としての歩みを進めてきた訳であり、
その思いに全く変わりは無い訳でございます。

そしてだからこそ、地域や世界の反映や平和に貢献をしなければならない、
こう決意をしている訳でございます。

一方で又、村山談話、或いは小泉談話、節目節目に出されている
この政府の談話を私達は全体として受け継いでいく。
再三際し申し上げてきた通りでございます。」


会長:「志位 和夫君。」


委員長:

「あの私が聞いているのは、これは難しい問題じゃないんです。

過去の日本の戦争が間違った戦争か新しい戦争か、その善悪の判断を聞いたんですが
全くお答えがありませんでした。

この問題は既に、70年前に歴史が決着を付けております。

戦後の日本は1945年8月、ポツダム宣言を受諾して始まりました。
ポツダム宣言では、日本の戦争についての認識を2の項目で明らかにしております。

1つは第6項で、日本国国民を欺瞞し、これをして世界征服の挙に出づるの過誤を
犯さしめたる者の権力および勢力を永久に取り除くと述べております。
日本の戦争について、世界征服の為の戦争だったと明瞭に判定しております。

日本がドイツと組んでアジアとヨーロッパで
世界征服の戦争に乗り出した事への厳しい批判であります。
今1つ、ポツダム宣言は、第8項で、「カイロ宣言の条項が履行されるべく」と述べています。

カイロ宣言とは、1943年、米・英・中三国に拠って発せられた対日戦争の目的を
述べた宣言でありますが、そこでは三大同盟国は日本国の侵略を制止し、罰する為、
今次(こんじ)の戦争を行っている。日本の戦争について「侵略」と明瞭に規定すると共に、
日本が暴力と効力に拠って奪った地域の返還を求めています。

こうしたポツダム宣言は、日本の戦争について、第6項と第8項の2つの項で、
「間違った戦争だ」という認識を明確に示しておりました。

総理にお尋ねします。総理はポツダム宣言のこの認識をお認めにならないんですか?
端的にお答え下さい。」


会長:「内閣総理大臣 安倍 晋三君」


総理:

「まあこのポツダム宣言ですね、我々は受諾をし、そして敗戦となった訳でございます。
そして今、えー私も詳(つまび)らかに承知をしている訳ではございませんが、
ポツダム宣言の中にあった連合国側の理解、
例えば日本が世界征服を企んでいたという事等(とう)を今ご紹介になられました。

私はまだその部分を詳らかに読んでおりませんので、承知は、えー、承知は
しておりませんから、今ここで直ちにそれに対して論評する事は差し控えたい思いますが、
何れにせよですね、何れにせよ、まさにえー先のおー大戦の痛切な反省に拠って
今日(こんにち)の歩みが在る訳で、えありまして、我々はその事を忘れてはならない、
この様に思っております。」


会長:「志位 和夫君。」


委員長:

「私が聞いたのは、ポツダム宣言の認識を認めに、認めるのか認めないのかです。
ハッキリお答え下さい。」


会長:「内閣総理大臣 安倍 晋三君」


総理:

「えー今ま申し上げました様にですね、えーまさにポツダム宣言を私達は受け入れて
まこれが、まさに戦争を終結させるえ道であったという事であります。
我々は受け入れる事に拠って、え終戦を、おー、えー迎え、そしてえー、まさにえー、
日本は平和国家としての道を、おー
その後、おー歩き始めることになったいう事ではないかと思います。」


会長:「志位 和夫君。」


委員長:

「私はポツダム宣言が認定している「間違った戦争」という認識を認めないのかと
聞いたんですが、「認める」と仰らない。これは非常に重大な発言であります。

戦後の国際秩序というのは、「日・独・伊三国の戦争は侵略戦争だった」という判定の上に
成り立っております。ところが総理はですね、侵略戦争はおろか、
「間違った戦争だ」ともお認めにならない。

総理は今進めようとしている集団的自衛権の行使とは、
日本に対する武力攻撃が無くても、アメリカが世界のどこであれ戦争に乗り出した際に、
その戦争に自衛隊を参戦させるというものであります。

しかし米国の戦争の善悪の判断が総理にできますか?

日本が過去にあった自らの戦争の善悪の判断できない総理に、
米国の戦争の善悪の判断、できる訳無いじゃないですか。

戦争の善悪の判断ができない、善悪の区別が付かない。そういう総理がですね、
日本を海外で戦争する国に造り替える。」

会長:「志位君、簡潔にお纏め下さい。」

委員長:「戦争法案を出す資格は有りません。撤回を強く求めて終わります。」



ポツダム宣言は以下をご参照下さい↓
http://www.inaco.co.jp/isaac/shiryo/potsudam.htm#potudam

安倍総理の歴史認識に対する批判↓
http://medical-confidential.com/confidential/2014/05/post-708.html



志位委員長はポツダム宣言に触れている以上、「良い戦争など無い」という前提に
立っているものと思われます。

戦争が起きれば人は傷付き、或いは死に、殺し、物や思い出は壊れます。

それを起こさない決意を、日本人が文章化したものが以下でご紹介するの憲法前文です。
(一部漢字変換し、現代語文にしています)

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、我らと
我らの子孫の為に、諸国民との協和による成果と、我が国全土に亘って
自由の齎(もたら)す恵沢を確保し、政府の行為に拠って再び戦争の惨禍が起る事の
無い様にする事を決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託に依るものであつて、その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、係る原理に基くものである。
我らは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を
深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
我らの安全と生存を保持しようと決意した。我らは、平和を維持し、専制と隷従、
圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会に於いて、
名誉有る地位を占めたいと思う。我らは、全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏から免かれ、
平和の内に生存する権利を有する事を確認する。

 我らは、何れの国家も、自国の事のみに専念して他国を無視してはならないのであって、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従う事は、自国の主権を維持し、
他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉に懸け、全力を挙げてこの崇高な理想と
目的を達成することを誓う。」


安倍総理の国会答弁では、この原則は守られる事をしきりに強調しておりますが、
憲法を変えようとし、現行憲法とは全く異なる草案まで発表しており、
憲法を政権の都合で解釈する等、矛盾した行動を採っています。

それが志位委員長には見抜かれ、質問で見事に咎められています。


為政者の話は鵜呑みにするのではなく、思想の左右を問わず、
客観的な視点や様々な可能性(善悪の両方向)を視野に入れ、考えてみたいものであり、
国民は投票行動を通じてハッキリ意思表示すべきであると思います。

あなたが政治に関心が無くても、苛政はあなたを狙っているのですから。




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