mixiユーザー(id:7146920)

2015年05月18日11:09

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大阪はしばらく茫然自失の徒労感に包まれるだろう。

 大阪の特性や大阪都問題については、Twitterにおいて、適宜、思いついたことをいつものように書いていたが、ここでは、住民投票の結果が出たことを踏まえて、思いついたままTwitterに書いたことを、ほんの少し改変しているが転載する。ちなみに選挙に否定的な私は投票していない。

●大阪都構想は否決された。成否の分からない賭けのような都構想より、現状維持が肯定されたが、いずれにせよ大阪のジリ貧化はとどまることはなく、続いていくだろう。しかし、反面ではジリ貧のまま生き延びていくのだろう。そこが大阪の面白いところか、逆に、どうしょうもないところかは知らないが。
●都構想反対派が勝ったが、これは反対派にも気まずい勝利だろう。何しろ自民党から公明党、民社党、共産党の呉越同舟の野合の結果だからだ。もし、この勝利を実りあるものにする気があるのなら、各党は、野合を自己批判することから始める必要がある。そうでなければ何の意味もないだろう。
●東京の人間は、これを遠い他人事とは思わず、東京都廃止、東京府・東京市再生の声をあげ、運動することだ。大阪都構想の否定が正しいと思うならば、これは大阪ローカルの問題ではなく、東京において成立している都制の問題でもあるからだ。
●大阪都構想は、橋下構想に終わらせないことだ。なぜなら大阪の二重行政問題は、かなり以前からもいわれており、それに応じて、大阪の都構想のような話は、橋下構想以前から、目立たないが存続してきたからだ。橋下構想反対派も、二重行政問題への構想が求められよう。
●何事につけ、住民や国民は、グレーゾーンにおり、白か黒かという判断が出来る状態におらず、いないことが、その特性でもある。だから住民や国民に、このような二者択一の投票を求めることは、実はすべきではないのだ。これは今回のような地方政治の場合も、憲法改正などの国政の場合も同様だろう。逆にいえば、住民投票や国民投票の恐ろしさを治世者は知ったのではないだろうか。
●また民主主義を多数決だと考えている人が多いかもしれないが、民主主義とは、実は多数決ではなく、多数、少数に関係なく、何事も、なかなか決まらず、決められず、その決まらなさを肯定することにしか、その肯定すべきところはないだろう。民主主義を否定する立場ならいざしらず、民主主義を肯定する場合、そうでなければ、反民主主義の独裁か、民主主義を称する衆愚しかないことを知る必要がある。
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