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2015年05月11日00:19

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『モーテ ―死を謳う楽園の子―』

数万人に一人の十代を自殺へと追い込む奇病「モーテ」を題材とした 縹けいか 先生の物語。
第2巻は小説化志望の青年がアルバイト先の隔離施設で思わぬ違和感と戦う破目に陥ります。
(イラスト:カズキヨネ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1305


「モーテ」が作品のネタになるかも、とグラティアの施設を訪れた“ダンテ”は“アミヤ”
たちの自然な振る舞いを見て、なぜ彼女たちが隔離されるのか疑問を覚えつつ平穏な日々を
過ごしていく。その施設で仲良くなったとある少女が突然の死を迎えるまでの間は──。

「モーテ」を発症して死んだとされる彼女に不審な点を感じた“ダンテ”はその真相を追う
べく“シュエリー”らから話を聞いていきます。明らかになっていく施設内の人間関係に
一緒になって驚く感触を覚えながら読み進めました。“ドゥドゥ”さん、苦労してますな。

「モーテ」という人々に対し、1巻とは違った切り口で物語を紡いでいったことが如実に
分かる、切なくもどこか温かみのあるラストシーンに繋がる・・・かと思いきや運命はこうも
残酷なものかと思わせる引き具合に未来はあるのか。3巻の刊行が待ち遠しく感じられます。


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