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2015年05月09日23:29

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自作短歌のご紹介。

10代の頃から短歌を書いているのですが、いくつかご紹介しますね。



水晶の 夢は一夜の結晶で 明日には消える 君の手の中

衰弱の 少年独り 朝顔の 垣根を巡る 熱病の夏

淡青(みずいろ)の 哀しみの影 纏いつく 俯く君の 白き顔(かんばせ)

雲母(きらら)散る 朱い鳥居の 石段の 狐のお面 手に乗せた君

紅椿 雪の上にて ぽつぽつと 流血しては 朽ち果てる朝

あやかしの 棲む世界から 旅立った 白い鴉は 僕の弟

君が呼ぶ 声は奈落に 堕ち逝けば 僕は照らそう 光となって

金魚楼 迷子になった 君はゆく あの世の旅路 幻惑の赤

シロヒトリ 闇夜に眠る 君の手に 銀の鱗粉 零して嗤う

白百合は 少年の手に 手折られて 薄く笑うよ 芳香零し


沢山書いている中のほんの一部です。読んで下さった方ありがとうございました。

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