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2015年05月09日13:55

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Wiener Staatsoper: Don Pasquale

Gaetano Donizetti

Jesús López-Cobos | Dirigent

Irina Brook | Regie
Noëlle Ginefri-Corbel | Bühne
Sylvie Martin-Hyszka | Kostüme
Arnaud Jung | Licht
Martin Buczko | Choreographie
Sophie Petit | Regieassistenz
Loriana Casagrande | Bühnenbildassistenz
Magali Perrin-Toinin | Kostümassistenz

Michele Pertusi | Don Pasquale
Juan Diego Flórez | Ernesto
Alessio Arduini | Malatesta
Valentina Naforniţa | Norina

2015/5/5火 19:00- ウィーン国立歌劇場

ハンブルクバレエを中心に組んだ今回のGW遠征、2日空きがあったので、観光がてらウィーンに行ってオペラも観てまいりました。

ウィーンに行くことを決めたのがこの一週間前だったのですが、何とかリターンチケットを公式サイトでGET。最上階という桟敷席ではありましたが最前列だったので、視界もまずまず。しかもチケットが100ユーロしないという・・・。バレエ以上にオペラはチケット代の来日公演との差があるなぁと思います。劇場にもよりますが。

普段は予習をしない私ですが、英語字幕で初めてのオペラを時差ボケの中で観るのは非常に辛いというのを何度か経験しており、今回はYoutubeでムーティ―様版を何度か聴き、さらに対訳を頭に入れてのぞみました。その努力の甲斐と、あとキャストの素晴らしさのおかげで、とても楽しかったです!

ドン・パスクワーレのストーリー自体は、金持ちで甥っ子に財産を譲りたくない意地悪オヤジ パスクワーレを、甥っ子とその恋人、友人がグルになって嵌めて懲らしめる、で最後は二人が結婚してパスクワーレもそれを祝福する、という他愛ないもの。イタリアオペラらしい軽妙な作品。でも音楽はどこをとっても美しく、初心者には聴きやすかったです。

一番のお目当てだったのはフローレス。さすがでした!最初はちょっと高温苦しそうで絶好調ではないかな?と思ったけど、途中からぐいぐい調子を上げてきて、イタリアオペラのテノールってこういうことなんだな、というのがちょっとわかった気がします。高音でも伸びてくるクリアで湿度のない明るい声質、気持ちいいリズム感、そして可愛いキャラクター。もっと近くでお顔を見たかったなあ。もちろん彼が出てくるシーンではオペラグラスでガン見でした!うふふ。

ドン・パスクワーレはミケーレ・ペルトゥージ。パスクワーレはとてもコミカルな役で何度も会場の笑いをとっていましたが、でもこの方、隠し切れない気品がある素敵なおじさまでした。柔らかくて温かくてそして明るい、包容力を感じる素敵な声の持ち主。高貴な役をやられてるところを聴いてみたいです。

狂言回しのマラテスタはアレッシオ・アルドゥイーニ。この人がまた個性的なイケメン。歌も安定して上手かったし、背も高くて役者としての存在感がありました。

ノリーナ役はヴァレンティナ・ナフォルニータ。彼女がまた美人でモデルのようなスレンダーな体型!この演出、ノリーナのコスプレも一つの見どころだと思うのですが、次から次へとこのスタイルじゃないと映えないよね、という衣装で出ていらっしゃいました。これ、他のソプラノ歌手の方でも着こなせるもんなのかしら・・・?あ、ルックスのことばかり書いてしまいましたが、彼女の歌も素晴らしかった。あのスレンダーなカラダで、特に高音がかなりな声量。リズム感もよくて、演技も上手いし、小悪魔的な魅力を持つノリーナでした。

演出は、特に読み替えが入ったりはしませんが、時代は現代。上手側にバーカウンターがあって、常に誰かがお酒を飲む演技をしてる(笑)。色調がポップで、この演目のいい意味での軽さに似合ってると思います。

オーケストラも流石に上手いです。でもまあ、絶品!という感じではなかったかなー。管よりは弦の方が綺麗だなと思いました。

ウィーン国立歌劇場は初めて訪ねました。馬蹄形の歴史を感じる綺麗なホールです。正装で着ていらっしゃる方もいましたが、観光客も多い印象。でもマナーは決して悪くなく、クラシックやオペラが好きな人が集まってきている場所独特のいい雰囲気でした。チケットは一旦SOLD OUTになっていても直前にまたいい席が戻りで出てくることが多いようです。

ウィーン自体初めて訪れたのですが、みどころがたくさんあって本当に楽しいところでした。個人的にはクリムトが大好きなので、ベルヴェデーレ宮殿で有名な「接吻」を堪能したり、セセッシオンでベートーヴェンの第九にヒントを得たというベートーヴェン・フリースを見れたのが一番感動。後、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで有名なムジークフェライン(楽友協会ホール)のGolden Hallは内装も本当にきれいだし、有名な音響もちょっと他では経験できないものでした。観光客用のモーツァルトコンサートしかやっていなかったのがちょっと残念でしたが・・・。それと、食べ物も美味しくていい!実は一番気に入ったのはウィーナーシュニッツェル。ビール好きにはたまらん味です。ウィーン、またゆっくり訪れてみたい街です。

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