今日の出来事：１８６４−天狗党の乱：筑波山蜂起、筑波山で藤田小四郎ら６２名が蜂起、１９０４年−日露戦争：第三次旅順港閉塞作戦、１９４５年−第二次世界大戦：ソビエト赤軍がベルリンを占領、１９４５年−第二次世界大戦：イタリア戦線の枢軸軍が連合軍に降伏
今日は、天狗党の乱：筑波山蜂起です。１８５３年の「黒船来航」を期に水戸藩主・徳川斉昭が幕府より海防参与を命じられると、水戸藩では「改革派」を中心に「尊王攘夷派」が形成されました。「尊攘派」は勅書返納問題への対応を巡り、強硬に攘夷を主張する「激派」と、ゆるやかな幕政改革を目指す「鎮派」とに分裂しました。幕府による「日米修好通商条約」調印を不服とする孝明天皇は、１８５８年９月１４日に水戸藩へ直接勅書を下賜した「戊午の密勅」という異例の行動に出ました。しかし、大老・井伊直弼によって一橋派や尊攘派への大弾圧「安政の大獄」により、徳川斉昭に永蟄居を命じて失脚させ、京都での工作に関わった藩士に厳しい処分を行いました。「激派」はこれに反発して実力行使を企てました。高橋多一郎ら水戸浪士は水戸街道の長岡宿に集結し、農民など数百人がこれに合流しました。彼らは長岡宿で検問を実施し、江戸への勅書搬入を実力で阻止しようとしました。この「長岡屯集」と呼ばれる行動を鎮圧するため藩庁は部隊を派遣しましたが、徳川斉昭の説得により屯集勢力は解散し、武力衝突は回避されました。１８６０年、高橋多一郎ら長岡宿の屯集勢力と水戸城下から集結した水戸浪士らが、江戸城桜田門外で井伊直弼を暗殺した「桜田門外の変」を起こしました。徳川斉昭が病死すると「激派」の行動は更に活発となり、「第一次東禅寺事件」、「坂下門外の変」などを起こしました。長州藩等の尊攘派の主導する朝廷は、幕府に対して強硬に攘夷実行を要求し、幕府もこれに応じざるを得ない情勢となりました。水戸藩でも、武田耕雲斎ら「激派」が執政となり、各地の藩校を拠点に尊攘派有志が結集しました。将軍・徳川家茂が朝廷の要求に応じて上洛する事となり、これに先立って将軍後見職に就任していた一橋慶喜が上洛する事となりました。一橋徳川家当主で配下の家臣団が少ない慶喜のため、彼の実家である水戸藩に上洛への追従が命じられました。水戸藩主・徳川慶篤には、武田耕雲斎、山国兵部、藤田小四郎など、後に「天狗党の乱」を主導する事になる面々が追従しました。しかし、「八月十八日の政変」により長州藩系の尊攘派が京都から一掃されました。尊王攘夷運動は退潮に向かいましたが、天皇の攘夷の意思は変わらず、政変の直前に幕府が表明していた横浜港の鎖港について、引き続き実行に移すよう要求しました。幕府はこれに応じて横浜鎖港交渉を開始しますが、幕閣の多くは交渉に熱心ではありませんでした。横浜鎖港を推進しようとする一橋慶喜らとの間で対立が生じました。この頃、諸藩の尊攘派は、長州藩に代わって水戸藩を頼みとするようになり、水戸に浪士らが群集する事となりました。藤田小四郎は長州藩と連携した挙兵計画を構想しました。幕閣内の対立などから横浜鎖港が一向に実行されない事態に憤った藤田小四郎は、幕府に即時鎖港を要求するために非常手段をとる事を決意しました。藤田小四郎は北関東各地を遊説して軍用金を集め、筑波山に集結した６２人の同志たちと共に挙兵しました。藤田は２３歳と若輩であったため、水戸町奉行・田丸稲之衛門を説いて主将としました。挙兵の報を聞いた水戸藩目付役・山国兵部は、弟の田丸稲之衛門が主将に担がれている事を知り、藩主・徳川慶篤の命を受けて説得に赴きましたが、逆に諭されて一派に加わりました。その後、各地から続々と浪士、農民らが集結して数日後には１５０人、その後の最盛期には約１４００人という大集団へと膨れ上がりました。彼らは筑波山で挙兵した事から筑波勢、波山勢などと称されました。一方、水戸城下では保守派の市川三左衛門が、「鎮派」の一部と結んで「諸生党」を結成し、藩内での「激派」排撃を開始しました。こうして水戸藩の内戦が始まり、「水戸天狗党」の悲劇が幕開けとなりました。
次に、日露戦争：第三次旅順港閉塞作戦です。第三次旅順港閉塞作戦は、５月２日夜に実施されました。１２隻の閉塞船を用いた最大規模の作戦でしたが、天候不順と陸上砲台からの迎撃で失敗しました。この際、野村勉少佐、向菊太郎少佐、白石葭江少佐、湯浅竹次郎少佐、高柳直夫少佐、内田弘大尉、糸山貞次大尉、山本親三大尉、笠原三郎大尉、高橋静大尉、寺島貞太郎機関少監、矢野研一機関少監、岩瀬正機関少監、清水機関少監、青木好次大機関士の他、多数の准士官、下士及び卒らが戦死又は行方不明となりました。日本海軍は、「第七次旅順口攻撃」で機雷が効果を発揮した事から、機雷作戦の拡大を決めました。１９回にわたり仮装砲艦による機雷敷設を行った他、艦載水雷艇も投入し、ダミーを含め計１７０３個の機雷を旅順港口から約９キロメートルまでの一帯へ敷設しました。ロシア側も機雷による作戦を展開しました。５月５日、旅順口の監視を続ける日本艦隊の航路に対し、ウィットゲフト少将は敷設艦「アムール」による機雷敷設を実施しました。これにより１５日の午前１１時１０分に老鉄山沖で「八島」と「初瀬」が触雷して沈没しました。後に芥川龍之介の妻となる塚本文の父で、第一艦隊・参謀の塚本善五郎ら４９６名が戦死しました。日本側は「初瀬」の沈没のみ発表し、「八島」の沈没は翌１９０５年５月末まで伏せられました。この前後には、日本側の被害が続出していました。１４日には水雷艇「四十八号」と通報艦「宮古」が触雷して沈没、１５日１時３０分に旅順沖で「吉野」が「春日」に衝突されて沈没して艦長・佐伯�覦焚治械械橘召�戦死、１６日には「龍田」が座礁、１７日には砲艦「大島」が砲艦「赤城」と衝突した事故で沈没、触雷で「暁」が沈没して艦長・末次直次郎以下２３名が戦死しました。
その次に、第二次世界大戦：ソビエト赤軍のベルリン占領です。「ベルリンの戦い」は、「第二次世界大戦」末期、１９４５年４月１６日のソビエト赤軍の「ゼーロウ高地攻撃」開始から、「総統地下壕のヒトラー自殺」、「国会議事堂の陥落」、５月２日のドイツ軍ベルリン防衛軍司令官のヘルムート・ヴァイトリングの降伏に至るまで、ベルリン周辺で展開された赤軍とドイツ軍の戦闘の総称です。ヒトラーの遺言で任命された新ドイツ政府の首相ゲッベルスは、ソ連と講和交渉を行うために参謀総長ハンス・クレープス大将を軍使として派遣し、２時間に亘る停戦の申し入れを行いましたが、赤軍はその申し入れを退けてベルリンの無条件降伏を要求しました。ゲッベルスはこの要求を拒絶し、代わりにベルリン守備隊による赤軍のベルリン包囲網を突破する作戦の敢行を許可しました。しかし、既に包囲網突破は不可能な状態で、５月1日〜２日にかけて守備隊は降伏しました。ゲッベルスは赤軍との停戦交渉が失敗に終わると、デーニッツにヒトラー死去の知らせを送り、その後に妻と子供６人を道連れに自殺しました。ソビエト軍の報復は苛烈を極めました。「第二次世界大戦」後期のヨーロッパ解放で、ソ連赤軍は残忍で大規模な殺人・略奪・強姦を行いました。ソ連赤軍がベルリンまで侵攻してくる間に１９０万人の女性が強姦され、数多くの市民が自殺しました。ソ連は戦利品部隊を占領下ドイツに送り込み、ベルリンの博物館島やドイツ各地の博物館、美術館、個人収集品から２５０万点にも及ぶ絵画、彫刻等の美術品を戦利品として劫掠しました。ハインリヒ・シュリーマンが発見した「トロイアの黄金」も劫掠されました。この内、約１００万点は今なおドイツに返還されていません。また、「第二次世界大戦」末期にソ連が一方的に「日ソ中立条約」を破って千島列島や南樺太、満州から朝鮮半島に侵攻した時も、ソ連赤軍は満州・南樺太・朝鮮半島などに住む多数の日本人女性を集団強姦しました。
最後に、第二次世界大戦：イタリア戦線の枢軸軍が連合軍に降伏です。連合軍の進撃と、各地での「パルチザン」の蜂起により、イタリア社会共和国は事実上瓦解しました。ムッソリーニはドイツ軍の保護の下でイタリアからの脱出を図りましたが、４月２８日に愛人のクラーラ・ペタッチと共に「パルチザン」に捕らえられ、即刻処刑されて遺体が民衆の前にさらされました。ヒトラー自殺のわずか２日前でした。アルプス山脈まで追い詰められていたドイツイタリア方面軍司令官フィーティングホフは、連合軍に休戦を申し込み降伏しました。これでイタリアの戦いが終結しました。フィーティングホフは、イギリス軍の捕虜となり、２年半の捕虜生活を送る事になります。
今日の誕生日：樋口一葉、なべおさみ、夏木マリ、秋元康、関口誠人（元ＣＣＢ）、笛吹雅子、西川哲、武蔵丸光洋、デビッド・ベッカム、上重聡、斉藤舞子、サラ・ヒューズ、内山眞人、上原美優、トキノミノル、サクラスターオー、スペシャルウィーク、スティルインラブ
今日の記念日：八十八夜、緑茶の日、新茶の日、郵便貯金の日（郵便貯金創業記念日）、交通広告の日、歯科医師記念日、婚活の日
今日の「今日訓」：本日は、「八十八夜」です。この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きすると言われています。「八十八夜」にちなんで「緑茶の日」、「新茶の日」となっています。１８７５年、郵便貯金の業務が開始された事を記念して「郵便貯金の日（郵便貯金創業記念日）」、１９０６年に「歯科医師法」が施行された事を記念して「歯科医師記念日」、「こう(５)つう(２)」の語呂合わせで「交通広告の日」、「こん(５)かつ(２)」の語呂合わせで「婚活の日」となりました。
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