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2015年04月28日18:58

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燕子花と紅梅梅

根津美術館において、尾形光琳300年忌記念特別展と題し「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」の二大国宝が同時展示されている。
今回は混んでいました。何と30分待ち。

燕子花図屏風
金色の光を背景に、群生するカキツバタ、濃淡のある緑青の絵具と、金地との境界がシャープで、くっきり浮かび上がる。平城天皇の孫の在原業平が主人公とされる「伊勢物語」中の、カキツバタを詠み込んだ和歌にちなむ造形らしい。が、故事を知らなくとも明快にして爽快。なにより、このリズム感がよろしい。

紅白梅図屏風
やっと出会えました。光琳の最晩年の作品らしい。
絵自体が対立した要素で描かれている。
花の赤に対して白
動かない梅の木、静に対し川の流れの動
金地に対し川の流れの黒
と、対立が観る人の心に安心感を与える。
また、川の水紋が抽象化されていて、何とも不思議な感じでいつまでも心に残る。

特別展鑑賞のあと、緑豊かな庭園を散策
石畳の小径を進み樹々の中へ入ってゆくと、「八ツ橋の池」と名付けられた池や茶席、石仏・灯篭などの石造物が置かれている。
そして、「燕子花図屏風」を彷彿とさせるこちらのカキツバタもリズム感がありよろしい。

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