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2015年04月23日15:30

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【朝鮮に尽くした伊藤博文と今も変わらない朝鮮人の気質 「1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO」より】

【朝鮮に尽くした伊藤博文と今も変わらない朝鮮人の気質 「1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO」より】

 「1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて)」(以下「1907」)は、アメリカ人のジョージ・トランブル・ラッド博士が、1907年、日本の保護国だった大韓帝国での体験をもとに綴った貴重な第一級資料です。

 日韓併合の直前の朝鮮の様子を記録した本で、日本では初の翻訳となります。

 伊藤博文は日本人にとって非常に有名な歴史上の人物です。
 でも、彼が朝鮮についてどう考えていたのか、朝鮮で何を成そうとしていたのかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。

 日本の学校では教わることのない伊藤博文の真実がここにあります。
 
 「THE NEW KOREA」と同様、左ページは原文(英語)、右ページが翻訳文(日本語)という構成になっています。

 ラッド博士(1842-1921)は、イェール大学教授で哲学の教授を務めた人物です。
 心理学の権威でもあり、日本の心理学の草創期に貢献しました。

 ラッド博士は、1906年8月に3度目の日本訪問をします。
 約半年間の滞在中に、東郷平八郎、大山巌、乃木希典など各界の一流人との交流を深めた後、伊藤博文(1841-1909)と出会います。

伊藤博文は当時、大韓帝国で初代統監として奮闘していました。
 朝鮮の皇帝と人々の利益のために尽力する伊藤の姿に心を動かされたラッド博士は、伊藤の招待により朝鮮半島に渡ります。

 まえがきでラッド博士はこう記しています。

【今、アジアで最も偉大な政治家の1人が、永遠の平和への基礎を築くことに、全身全霊を捧げている。その波乱に満ちた人生の残りを賭けてである。日本と朝鮮、その過去と現在における問題とは何なのだろうか。そして日本人統監として、伊藤侯爵は解決のために何を成し遂げようとしているのか。本書によって、読者が少しでもそれを知ることを望んでいる。】

 伊藤博文が日韓併合(1910年)に反対の立場だったのは有名です。
 彼は朝鮮人の思いを最大限取り入れようと努力しました。

 「THE NEW KOREA」(1926年)のアレン・アイルランド氏も、伊藤は「朝鮮の友であり心からの支持者」だったと記しています。

 ラッド博士は、伊藤が朝鮮の人々の幸福のために尽力していることを、さまざまな形で証言しています。

【統監府の政策に影響を及ぼすあらゆる朝鮮国内の事柄について、統監自身は今や朝鮮人として取り組んでいた。侯爵が最も関心を寄せたのは、長い間、そして極めて間違った支配を受けてきた13,000,000人から14,000,000人の不幸な人々の、教育上、および経済的な福利であった。彼らの、独立を保ちたいという望みに、侯爵は共感していた。】

【統監は、朝鮮への援助は彼の良心と愛情に基づくもので、朝鮮人自身にとって望ましい良い結果をもたらすことができるならば批判や抵抗などは全く気にしない、ということを何度も繰り返し主張した。】

【統監に近づく任を果たした紳士達は―統監と何らかの親しい関係を築く者は誰でもそうだが―彼の朝鮮の人々に対する全く誠実な目的と、諸外国の利益に対する率直で公正な方針に気づかされるのであった。】

 伊藤はラッド博士を完全に独立した立場に置くと約束し、それは厳密に守られました。

 ラッド博士は、伊藤との最初の面談でも、朝鮮滞在中のその後すべての面談でも、「自分の計画について批評や改善の提案をしてくれることを毎回要求」しましたが、伊藤はいつもそれを断りました。

 後にラッド博士が、面談にいつも居合わせる唯一の第三者(通訳?)にそのことを言うと、その第三者は「それは(伊藤)侯爵の習慣で、侯爵が誰かを信頼する時は、その人を完全に信頼するのです」と答えたそうです。

 伊藤がどれほどラッド博士を信頼していたかが分かる話です。
 ラッド博士もそれにできうる限り、応えようとしました。

 しかし、当時の朝鮮はこういう状況でした。

【平和的な処置により朝鮮国民の経済と教育事情を改善するという彼の計画は、自分勝手な利益を推進する外国人のみならず、あらゆる利他的な方法で協力すべき者達によっても、誤解され邪魔されていることは明らかであった。これらの“反日”外国人は様々な国籍を持っていたが(外交官や実業家に関する限りは)、ほとんどの宣教師達は私の同胞であった。】

 編者のまえがきが、そのあたりを上手くまとめてくれています。

 本書が著された当時、朝鮮半島は日韓二カ国間にとどまらず欧米を巻き込んだ情報工作や、反日報道の数々、権益を貪る外国人の活動、宮廷や政治家を巡る暗殺や謀略などにより混迷していた。

 何より最も長期間にわたって伊藤と日本を苦しめたのは、日本による詐欺や暴力が行われたとする激しい非難だった。ラッド博士は、これについて一つの章を割き(第16章『間違い:現実のものと架空のもの』)自身の検証を記している。すなわち、日本人が韓国人に対して残虐な行為を働いた事例は確かに存在したが、決して頻繁でなかったことが調査で判明している。非難の多くは、根も葉もない噂や、悪意に満ちた嘘、詐欺、陰謀、利権に絡んだねつ造などであった。何より大きかったのは、特定の外国人達(朝鮮にとっての“外国の友人”と一部の宣教師達)による偏見と悪意に満ちた虚偽の報告である、という。

 反日外国人によるこうした言動の背景には、アジアでの利権争いと日本でのキリスト教布教活動の失敗(朝鮮半島での成功)があった。それ故、彼らにとってキリスト教に入信する朝鮮人は優れた人種であり友人であるとして、彼らの立場を全面的に支持し、キリスト教を信じない日本人に対する偏見に満ちた見解を広めるに到ったのであった。

 本書の著者まえがきで、ラッド博士は自身の観察には証拠があり、それに基づいて状況を判断していることを敢えて強調している。

 ここで指摘されている「第16章『間違い:現実のものと架空のもの』」は特に注目です。

 日本を悪者扱いする多くのデマについて、ラッド博士は個々の事例を取り上げ、真相を解説しています。

 独立を保ちたいという朝鮮人の思いに共感し、併合に反対していた伊藤博文。

 その伊藤を暗殺した安重根は、自分で自分の首を絞めた愚か者と日本では評されたりしますね。
 伊藤は自分を撃ったのが朝鮮人だと聞いて、「そうか、馬鹿な奴だ」と一言言ったという逸話も残されています。

 ただ、別に安重根を庇うわけではないのですが、当時の情報戦の激しさ(偽文書なども多数出回っていた)を考えると、誤情報に乗せられてしまった側面もあるのかも?

 安重根が裁判で語ったとされる暗殺の理由を見ると、陰謀論としか言いようのない物も含まれているので…(“教えて!goo”「HL230P45」さんの回答参照)。

※但し、伊藤は朝鮮で義兵闘争(抵抗運動)が盛んになるにしたがって考えを変え、1909年4月(暗殺される半年ほど前)には、時の首相・外相が提示した併合の方針を是認したとされています。

ラッド博士は2カ月の滞在期間に朝鮮を講演して回りました。
 聴衆はさまざまで、朝鮮人、日本人、外国人。
 男性だけでなく、時には女性、子供まで。
 職業もいろいろで、官吏だったり、ビジネスマンだったり、学生だったり、身分の低い無教養な人々だったり。

 ソウルをはじめとした街の様子、日本人や朝鮮人や宣教師達の振るまいなど、ラッド博士が直接見聞きしたことが事細かく記述されています。

 それによれば、残念ながら、当時も今も朝鮮人(韓国人)の気質は全く変わっていないようです。

 当時、裁判所には、朝鮮人同士や、日本人と朝鮮人の間で起きた詐欺や暴力の申し立てが無数にありましたが、これを細かく検証したD・W・スティーブンス氏の証言によると、「朝鮮人に完璧に正当な論拠がある場合でも、誇大な誇張と嘘とを、真実とごちゃ混ぜにして語るのを控えるのは、ごく稀な事だった」そうです。

 外国人のラッド博士が見てもすぐ偽物だと分かるような文書を、彼らが本物だと信じ込んでしまった例もありました。

【愚かな考えと、ほぼ絶望的で矯正できない軽信性、健全な判断の欠落というのが、非常に数少ない例外を除き、朝鮮の官吏や教養のある階級の間ですら政治的見解や行動に見られる特徴である、というのが、この事件から、そして朝鮮滞在中の私の全体験から感じたことであった。私はこの訪問者達に、この文書は明らかに偽造されたものであると断言した。】

 この文書は何だったかというと、日本にいた虚栄心の強い日本人官吏が「日本が朝鮮をただちに併合すべき理由」を書いて出版した冊子がもとになっていました。
 朝鮮人の愛国者達はこれを日本政府が作成した物だとして、暴動や反乱を煽動するために悪用したのでした。

 「愚かな考えと、ほぼ絶望的で矯正できない軽信性、健全な判断の欠落」が引き起こす彼らの行動パターンも、今もあまり変わっていないように見えます。

 たとえば今から10年ほど前、併合時代の新聞に掲載された「慰安婦募集」広告を、慰安婦強制連行の証拠として韓国政府の女性家族部(部=日本の省に相当)が発表したことがありました(これはしばらく公式サイトに掲載されていました)。

 2013年には「日帝強制占領期」の写真を安全行政部国家記録院が公開しましたが、その中には米軍のMP(憲兵)が写っている物もありました。
 これは中央日報に今も掲載されています。

 彼ら(それも民間人ではなくれっきとした政府!)が「証拠」として出してくる資料には、このようなずさんな物が多く混じっています。

 そもそも朝鮮の歴史からしていい加減で、ラッド博士は「いまだかつて信頼に値する朝鮮の歴史書が書かれたことはない」と嘆いたうえで、こう述べています。

【この国の記録は、現在に至るまで、伝説、寓話、昔からの言い伝えによって構成されている。すべての文明化した民族の初期の歴史の特徴にある、信憑性のない、文字に書かれた物語を検証なく混ぜ合わせたものである。】

 顕著な例として、ジョージ・ヒーバー・ジョーンズ博士が“発見”した例が紹介されています。

 それは、ソウルで最も人目を引く場所にある大釣鐘の鋳造日が、1世紀にもわたって間違っているというものでした。
 大釣鐘には正しい日付が刻まれているにも拘わらずです。

 この歴史的事実の改竄の理由は、「大釣鐘を鋳造した名誉を現王朝の始祖に帰するため」だったそうで、ラッド博士は「朝鮮人らしい」と評しています。

 それから100年以上経った今も、彼らは歴史改竄を平気でやっています。

 官民一体となって、慰安婦問題や竹島問題や日本海呼称などについて根拠のないバレバレの嘘を世界に拡散しています。

 当時と違って今はテレビやネットが発達しており、ほとんど瞬間的に嘘が幅広く拡散されてしまうので厄介です。

 もっとも逆に言えば、彼らがどんな民族性の人たちかというのも同時に拡散されているわけですが…。

 欧米のメディアも当時からさほど進歩がないようです。
 確証もなしに朝鮮側の言い分を一方的に垂れ流している事例が、本書では数多く紹介されています。

 利権絡みで反日に協力した“外国の友人”もそうですね。
 今で言えば、中韓系のお金や票を目当てに動く欧米の議員といったところでしょうか。

 手段や規模が違うだけで、日本を貶めるデマの拡散は今も繰り返されています。
 結果、日韓の溝はますます深まるばかり。

 伊藤博文やラッド博士がこの現状を見たら、何て言うでしょう?

 本書は朝鮮の歴史的問題(日中露との関係史)についても詳しく考察されています。

 ラッド博士が朝鮮を去った直後に起きたハーグ密使事件と、それに伴う皇帝(高宗)の退位、第三次日韓協約とその影響で起きた暴動などは、ひとつの章を使ってまとめられています(第18章)。

 ちなみにこの時の暴動でソウルの住民が日本人への敵意を表すような行動を起こすことは全くなく、無関心だったそうです。

 本書は日本論、日本人論という側面もあります。
 日本軍についての記述も複数ありました。

【朝鮮や満州における日本軍の振る舞いは全般的に素晴らしいものだったため、公平な観察者から比類ないほどの賞賛を浴びた。略奪行為は、ほとんど完全に抑制されていた。強姦は極めて稀だったが、犯罪が証明され次第、死刑に処された。非戦闘員に対する暴力や侮辱もめったに起こらなかった。そして、ロシアの捕虜達に対する待遇は、彼らに感謝の念を抱かせたほどだった。これらすべての面で、日本人と清国人とロシア人の違いは全く際立っていた。】

【彼(引用者註:イギリス人一等航海士)の船では、南山の戦いで副司令官だったロシア人将校が、捕虜として日本へ運ばれていた。このロシア人は足に怪我をしていて、捕らえられた後は長い距離を日本軍兵士達に担がれて運ばれた。救護所のテントにたどり着いた時、この将校は20ドル金貨を渡そうとした。しかし、日本兵は怪我をした敵からお金を受け取ることを拒否したのだった。「もしこれがロシアの兵士だったら」と、将校は自国人を評して言った。「この金を受け取るだけでなく、その上、私の服のポケットを探ったことだろう」】

 これらの話は、本筋(日本の保護国だった朝鮮の情勢)とは一見関係ないように見えますが、日本人独特の「信義」の精神が、ラッド博士も含め朝鮮の行く末を見守っていた当時の外国人達に希望を与えていたことを示しています。

【日本は朝鮮を保護国化して、安全と平和、繁栄を確立しようとする中で困難に直面しているが、日本という国をよく知る人達なら、その困難に打ち勝つ能力が日本にあると期待している。それは、この信義という慣習の勝利を信じているからである。】

 思えば2011年に東日本大震災が発生した時、世界中の人々がお見舞いとともに力強いメッセージを寄せてくれました。
 曰く、「日本ならきっと復興できると信じている」と。

 彼らは「困難に打ち勝つ能力が日本にあると期待」してくれたのです。

 日本が大東亜戦争で受けた壊滅的打撃から奇跡のような復興を遂げたことも、もちろん念頭にあったでしょう。
 と同時に、もっと古い時代から私たちが育んできた「信義という慣習」、その「勝利を信じ」てくれたことも大きかったと思います。
 
 なお、編者あとがきには大変気になることが載っています。
 短く言うと、「1907」を正当に評価させまいとする勢力の存在です。
 反日で利益を得る者の意図が働いているようです。

 とにかく何十カ所も付箋を貼りたくなるぐらいに濃い内容の本です。
 紹介したいことの5分の1もここに書けませんでした。

 あとは皆様お一人お一人の目でぜひ確かめてみて下さい。

 本書の翻訳はプロの翻訳家ではなく、有志の方々がされています。
 プロに依頼すると高額となり採算が取れないためです。

 最後に、桜の花出版編集部および大変な苦労をしながら翻訳にあたってくださった有志の皆様に、心から敬意を表したいと思います。

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