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2015年04月23日00:12

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第1回オールジャパンギターコンクール結果

【写真左】表彰式での入賞者3名(左より坂本さん、宇田さん、松澤さん)
【写真中】2次予選結果表
【写真右】本選結果表

ぴかぴか(新しい)
4/19(日)13:00〜20:00、東京千代田区のTOKYO FMホールで開催された「第1回オールジャパンギターコンクール」のレポです。
コンクール当日に結果速報をしましたが、まとめとして記事を書いておきます。

このコンクールの開催趣旨は「国内のギターファンの裾野を広げ、ギター学習者の人口拡大を目的に、東京国際ギターコンクールと連動して実施されるものである。」との事。

二次予選には、全国各地の地区大会を勝ち上がってきた11名が参加した。
二次予選の課題曲は、メルツの吟遊詩人の調べOp.13より7つのポロネーズ集No.1、他に7分以内の自由曲で競われた。
本選には6名が進出予定であったが、プログラムに注意書きされていた通り、実際に本選に進出したのは3名であった。しかも全て女性!
本選進出者・点数・自由曲は以下の通り。

ぴかぴか(新しい)
【2次予選結果】
予選1位:坂本和奏、159.0点、ジュリーアーニ/大序曲
予選2位:宇田奈津美、158.0点、スカルラッティ/ソナタK.391、アルベニス/朱色の塔
予選3位:松澤結子、151.5点、バリオス/ワルツ第4番

予選4番手だった古菅裕之は147.5点で惜しくも予選落ちとなった。個人的には本選で演奏を聴いてみたかった。
休憩を挟んで本選の結果は下記の通り。自由曲の時間は不明だが15分程度と思われる。

ぴかぴか(新しい)
【本選結果】
第1位:坂本和奏、181.0点、ソル/グランソロ、ポンセ/ソナタ・ロマンティカ
第2位:宇田奈津美、180.0点、ソル/魔笛の主題と返変奏、コシュキン/アッシャーワルツ
第3位:松澤結子、173.0点、アルベニス/朱色の塔、ダウランド/ファンタジア、アグアド/序奏とロンド

ぴかぴか(新しい)
審査結果は概ね私の予想と一致しており、妥当だと思われた。ただ、3位の松澤さんは、上位の2名と点数程の差は無いように感じた。
第1位の坂本さんはまだ中学生位、第2位の宇田さんも20歳位でしょうか。3位の松澤さんも含め、若い方々の今後の成長と活躍に期待したいと思います。

本選に進出した3名には、12月の東京国際ギターコンクールの1次予選免除の特典が与えられた。本選進出を目指して頑張って欲しいものです。
東京国際の(予選を全て免除して)本選にストレートで行ける「特別賞」は今回は該当者無しであった。

ぴかぴか(新しい)
コンクール開始前に行われた主催者挨拶では、「今回のコンクールは賛否両論あると思うが、とりあえず第1回目を開催し、皆さんのご意見を頂戴したい(主旨)」との、異例ともいえるアナウンスがあった。
確かに、このコンクールの優勝者が無条件で東京国際の本選に行けるとなった場合、正式に東京国際を予選から参加した人との間に不公平な点が発生する懸念がある。
つまり、正式に挑戦した結果予選落ちした人よりも、このコンクールの優勝者の方がレベル的に低い可能性があるのだ。
結果的に、レベルの低い人が本選に行けて、レベルの高い人が本選に行けないという、逆転現象が発生する可能性があり、不公平感が有るのは否めない。

日本人をそこまで優遇する必要があるのだろうか?この点が、賛否を呼ぶ要因だと思う。
日本人を優遇するのは、逆にレベルの低下が懸念される。やはりレベルの高い中で競い合うのが本来の姿のように思う。
今回の選考の結果、特別賞の授与は見送られたが賢明な判断だったように思う。

このコンクールの本選に行くには、クラシカルギターコンクールやスペインギターコンクール等、国内トップクラスのコンクールで、本選に行くだけの実力が必要のように感じた。
本選進出者が3名と少なかった点も、一定のレベルを保つ為の判断であったと思う。
このコンクールが、今後どのような位置づけのものとなり発展して行くか、楽しみに見守っていきたい。有意義なものとなる事を切に願いたい。

ぴかぴか(新しい)
尚、審査結果発表の間の時間を使って、2010年東京国際ギターコンクールの優勝者、マルコ・デル・グレコによる記念演奏が行われ、素晴らしい演奏で聴衆を魅了していた。

ぴかぴか(新しい)
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