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2015年04月19日21:18

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sym360のこと(2)そもそもsymbol360とは

占星術の黄道360度全てにシンボルを関連づけるというのは、サビアンが有名なのですが、元々はCharubel(1826.11.09-1908) という人が考案したものです。

彼は最初360度の各度数に吉凶のようなものがあるのではないかと考え、おみくじみたいなものを作ろうとしたようです。しかしその作業をしている内に、どうも各度数の象意って、吉凶のようなものではなく、もっとニュートラルなもののようであると考えました。それで各度数にある種の象徴を関連づけてる作業をして書いたものが、↓の本に紹介されているものです。

Degrees of the Zodiac Symbolized
http://www.amazon.co.jp/dp/1933303050

彼は一応書き上げたこのシンボルにまだかなり不満があって、その改訂作業をしていたらしいのですが、それを仕上げる前に亡くなってしまいました。

このシンボルに注目したのが Marc Edmund Jones(1888.10.01-1980)です。彼は自分でもこのような象徴を見付けてみようと思い、Elsie Wheeler(1887.09.03-1938)というチャネラーと共同作業をして新たな360度シンボルを作りました。

これが1925年のことで、現在「サビアン(sabian)」として知られています。これは下記の本で見ることが出来ます。

The Sabian Symbols in Astrology
http://www.amazon.co.jp/dp/094335840X

この本の巻末には多数の人物をサビアンで分析した一覧が出てるのですけど・・・・コンピュータの無い時代だから仕方ないですけど、完璧に天体の度数が間違ってます。信用しないでください。

日本で一般に「サビアン」として知られているものは、実はこのジョーンズ版をDane Rudhyar(1895-1985)が独自に改訂したものです。

ルディアはジョーンズとフィーラーが書いたシンボルから独自の瞑想により、各々のシンボルをもっと絵的な表現にあらためて発表しました。しかし後に、最初に発表したものは「解釈しすぎていた」と反省して、もっと素朴なバージョンも発表しています。そのためルディアのサビアンは1936年版と1973年版の2種類があるのです。

これは下記の本で読むことが出来ます。
Dane Rudhyar「The Astrology of Personality」
http://www.amazon.co.jp/dp/0943358256

Dane Rudhyar「An Astrological Mandala」
http://www.amazon.co.jp/dp/0394719921

実際に3種類のサビアンを比較してみると、こんな感じです。

牡羊18度のシンボル
(1) 空のハンモック
(2) 空のハンモックが可愛い2本の木の間で揺れている
(3) 2本の木の間に張られた空のハンモック

日本語で読みたい方は、下記の本が参考になるかと

直居あきら「定本サビアン占星学」1997,魔女の家BOOKS (1973ルディア版)
松村潔「神秘のサビアン占星術」1991,学研Lブックス (1973ルディア版)
岡庭加奈「占星学教室サビアン大辞典」1997,MIIBOAT BOOKS (三種類とも収録)

直居先生の「あきら」の字が第1水準第2水準に入っていないので、かなで書いておきます。

現在の入手難易度については分かりません。

直居先生は1度だけお目に掛かりましたが、凄い方です。オーラの巨大さに驚きました。松村潔(別名Valis)さんはとっても熱心な研究者です。岡庭さんは何度も会ってますし、たくさん電話でも話してますが、物凄くエネルギッシュな人です。
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