何をいまさらって思いますよね。私もそう思います(^_^。
でも、最近70年代の作品を見ることが多いんですが、ライダー以外にも傑作はあったのに、キカイダーやイナズマンでさえ続編は1作しか作られず、ズバットなどカルト的人気があった作品も続編は作られませんでした。
ウルトラマンや戦隊がシリーズ化された理由はなんとなく分かります。ウルトラマンは当時ヒーロー番組自体が珍しく、完成度が高かった事、怪獣の多彩さがあるでしょうし、戦隊はグループヒーローとして確立された事、単体ヒーローでは、ごっこ遊びの際、どっちかが正義でどっちかが悪でしたが、戦隊は5人くらいまでヒーローが出来ますものね。低年齢層向けのコミカルさに徹した事、ロボの登場によりおもちゃの売上が飛躍的に伸びた事も大きな要因ですね。
では仮面ライダーの魅力ってなんでしょうか。等身大のヒーローが変身して悪と戦う番組はこれまでにもありながら、仮面ライダーだけが抜きん出ている部分はなにか、ちょっと考えてみました。
ちなみに今回考えるのは昭和ライダーについてです。平成の成功は考えるまでも無いので割愛します。イケメンとかね(^_^。
まずは、ごっこ遊びがしやすいこと。仮面ライダーはウルトラマンのように予算が多くなかったので、特殊効果があまり使えなかったそうで、ビーム系の必殺技が使えなかったんですよね。なのでライダーキックなのですが、ビームは出せませんが、キックならなんとか出来るという子供も多く、真似しやすかったんだと思います。この辺りがピンチをチャンスに変える平山プロデューサーらしいですよね。
変身ポーズっていうのも真似しやすかったですよね。仮面ライダー以前の変身ヒーローでポーズってあまり無かったと思います。
まぁ高いところからライダーキックをして、怪我しちゃう子供が多かったみたいですが、これもまた社会現象として取り上げられる事で話題になるんですよね。
変身アイテムがベルトっていうのもいい着眼点でした。発売されたベルトはクオリティが高かったようですが、もし買ってもらえなかったとしても、ベルトならお父さんは必ず持ってますから、代替品として拝借して遊べるという身近さも良かったと思います。
そして当然、追加戦士の先駆けである2号ライダーの登場ですよね。藤岡、さんの撮影中の大事故というアクシデントがあったからではありますが、藤岡、さんが復帰した回の視聴率が歴代ライダーでもいまだにナンバー1なはずですよね。
2号ライダーが登場し、先輩と競演すると人気が出ることが分かった事によって、シリーズが作りやすくなったというのもあったのかなと思います。
他には怪奇性ですね。仮面ライダーはショッカーが非常に不気味で怖いですよね。なのに身近に感じられるんです。現実には怪獣はまぁ出て来ないけれど、ショッカーみたいな変な組織や大人ならいるかもしれない、何を作ってるか分からない工場も昭和は多かったですよね。
明るいテイストではなく、暗くて不気味な雰囲気にした事で、少し上の世代の男の子にも愛されるようになったのではないでしょうか。
後はコレクション性かな。ウルトラマンの成功は多彩な怪獣も一端だと思いますが、ライダーの怪人もいろいろいましたよね。そしてそれらがカードになっていたライダーチップスを買うことで集める楽しみもあったと思います。他のヒーローでカードを集めるほど人気になったって聞いたことがないんですよね。この辺の、今でいうメディアミックスも見事だったのかなと思います。
もちろん改造人間の哀しみや孤独と言うストーリーの奥深さも人気の要因だったと思います。
仮面ライダーがシリーズ化されなかったら、特撮番組の進化も無かったと思うんですよね。平成になってからも続いているシリーズが、これからも愛される作品でありますように。
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