mixiユーザー(id:42317362)

2015年04月15日20:42

2223 view

めぞん一刻(漫画)感想

言わずと知れたラブコメ漫画の金字塔、「めぞん一刻」(文庫版全10巻)読み終えたので手短に感想を。


・あらすじ
「時計坂」という町にある「一刻館」という名の古いアパートの住人・五代裕作と、管理人としてやって来た若い未亡人・音無響子を中心としたラブストーリー。人よりも苦労を背負い込んでしまう世渡り下手な青年・五代裕作と、生来の鈍感さと亡き夫へ操を立てるがゆえの真面目さを合わせ持つ美貌の管理人・音無響子の織り成す恋愛模様について、周囲を取り巻く常識はずれの面々が住むおんぼろアパート「一刻館」を舞台に、高橋独自のリズミカルでコミカルな展開で小気味良く描かれる。


フォト



この作品の魅力はまず何と言ってもメインヒロイン響子さん!
結婚後、すぐに夫を亡くしている未亡人であり、主人公五代の住むアパート「一刻館」の管理人。
当然出会った当初はまだ夫のことが忘れられず、五代に傾いていくことはなかったんですが・・・それが少しずつ心を開いていくときのあの悶えそうになる感覚!
本人も「全てが嘘になってしまう」と関係を進めるのを恐れるんですけど、五代の懸命な姿に動かされていくんですよねーもうたまらん!

フォト


嫉妬深くてすぐ早とちりする、冷静に見るとはっきり言ってめんどくさい性格をしているんですが、それが可愛いと感じられるのはひとえに作者の力量のおかげでしょう。
五代のアホって地面に書いて消したりとか「騙されちゃうのね」のとことかもうね、ニヤニヤが止まらんのですよw

フォト


他にもヒロインは出てくるんですが、響子さんの前では霞むね。ただこずえちゃんは可哀相だった・・・あれだけにっこりされたら確かに断りづらいけどさw

ラブコメと言っても初々しい恋愛というよりは結婚を前提とした大人の恋愛がメインで、そういう漫画ってあまり無いと思うんですよね。だから凄く新鮮だった。

一刻館の他の住民達も愉快で笑わせてくれますw
ただ最初の方は何かにつけて五代の弱味を握ってたかったり五代の部屋でどんちゃん騒ぎをするのも楽しく見てたんですが、本当に五代が辛いときには自重して欲しかったかなーっていうのが本音。
ギャグだということは頭では分かってるんですが、どうしてもモヤモヤ感が・・・それだけ自分が五代に肩入れしてたってことなんだろうけど。頑張ってる五代のことは素直に応援して欲しかった。

ヒロインの響子さん、主人公の五代、恋のライバル三鷹さんで三角関係が出来るわけですが、この三鷹さんのイケメンさといったら。
もちろん五代の敵なので「この野郎!」と思うときもありますが基本的にナイスガイなので嫌味ったらしくありません。
物語終盤の三鷹さんのイケメンさは男でも惚れるレベルw

あとは五代や響子さんが等身大なキャラというのがこの作品の魅力なんだろうな。
特に五代は優しい男ではあるものの優柔不断・貧乏・頼りないとお世辞にもいい男とは言えないやつですが、それ故につい感情移入して応援したくなる。

五代と響子が出会ってから5,6年間という長い月日が作中で流れるわけですが、本当に少しずつ変わっていくのを追っていくので最後の感動もひとしおというもの。
物語の締めに入ってからは名シーンの連続で涙腺がやられまくりでした(´;ω;`)
いやホント締め方が素晴らしかったと思う。


・総評
どういう漫画かと問われると、「じれったい」「もどかしい」という言葉がピッタリな漫画だと思います。
後一歩というところまで来ててもその一歩が踏み出せない、喉元まで想いがきてるのに言葉に出せない・・・読んでて何度「もーこのバカ!」と思ったことかw

フォト


↑このシーンとか読んでてリアルに声が出たw

未読のみなさまには是非この恋のもどかしさを味わって欲しい!
また基本的にはコメディなので楽しく読めるかと。

ファンが多いのも納得の名作でした!
1 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する