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2015年04月14日18:54

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落語覚書/よってたかってもりもり有楽町スペシャル!15

4月12日(日)13時開演@よみうりホール


 柳亭市助「真田小僧」
 春風亭百栄「桃太郎後日譚」
 柳家喬太郎「稲葉さんの大冒険」
 仲入り
 立川談笑「イラサリマケー」
 三遊亭白鳥「虹色寄席」


タイトル長いって…実はこの後に
「行くぜ新作、まいるぞ古典」と続くのだ。
この日は昼夜公演。
チケット獲るまで知らなかったのだが、昼は新作、夜は古典と言うことらしい。
自分は喬太郎と談笑がお互いどういじるのか、だけで昼にしたのだが。


●柳亭市助「真田小僧」
「小児は真白き糸の如しと申します」
子供の噺の中でも「真田小僧」の子供は好き。
親を騙す話術は末恐ろしく、噺家のよう。
もっとも、柳家に今伝わる「真田小僧」がかわいいのであって、
昔はこすっからさが目立ってシャレにならない風が多かったようで。

なかなか滑舌もよく、聴きやすかったです。


●春風亭百栄「桃太郎後日譚」
桃太郎が無事に帰って来てから数日。
家来のイヌ、サル、キジは酒をかっくらって大騒ぎ。
村の酒も全て無くなり、お爺さんお婆さんはもう帰ってくれるように
桃太郎に訴えるのだが…。

初めて聴く噺だった。
以前「DV桃太郎」という噺は聴いたことがある。桃太郎好きね。


●柳家喬太郎「稲葉さんの大冒険」
お、早くも喬太郎か。談笑はいじれないなぁ。

前髪を白く、あとは真っ黒に染めた姿で登場、ざわつく会場。
「いやなら、帰れーーーっ!!」と第一声。「いじでも説明しない」と。

毎日時間通りに生活を繰り返す、几帳面なサラリーマン稲葉さん。
駅前で風俗店オープンのティッシュをもらったばかりに、判で押したような
日常の歯車が狂い出す…。

なんとこちらも初物。なかなかこの噺に当たることがなかった。
圓丈師匠が、稲葉さんことさん喬師匠をモデルに、さん喬師匠のために作った噺。
弟子の喬太郎がやるから面白いような気がする。

犬の散歩で出会った近所の爺さん(梅原さん?権太楼師匠の本名)の
登場で、狂気の演技に突入する。
この日の夜、扇辰・喬太郎の会でネタおろす圓朝作「縁切榎」を憶えていないとか、
この髪型が映画主演の役作りであるとか…松の木を掘りながら盛り込む!
古典のプレッシャーを新作で憂さ晴らし、は喬太郎の十八番♪
最後は枝雀の型で松の木を背負う稲葉さんに、会場駄目押しの大爆笑。

この噺、当のさん喬師匠ご本人は演ってるのだろうか?
演目でも見たことないや。親子会あたりで演ってるかもね〜。

扇辰・喬太郎の会、頑張れ〜!!


●立川談笑「イラサリマケー」
仲入り後の談笑、すでに時間が押しているらしい。
人情噺の山場でケータイの音が鳴るのは、必然の法則だとか。
するとどこからか着信音が鳴り響く…獰猛に笑いをもぎ取る談笑の仕業だった!
「このあと白鳥師匠はいい噺をしてくれるんで、ケータイは切っておいてね」

さあ、そこから今日のメンバーのうち喬太郎、白鳥、談笑に、扇辰、白酒、二楽で
行った新潟での落語会のハナシを始めたことで、大混乱の大団円になることを
談笑は狙っていたのか!!!

…さて、噺はご存知「イラサリマケー」。「居酒屋」の新作的噺。
遅い時間に晩飯がてら、新宿のとある居酒屋に飛び込んだ男。
店員は全員ビルマ(ミャンマーではない!)国籍。品書きを聞くのだが…。

まぁ、今日の女性客はこれでもかの所謂下ネタで、よう笑いはる♪


●三遊亭白鳥「虹色寄席」
演目でバレてしまうのだが、地元の落語会でそうそうたる噺家達に出演依頼を
しておきながら、あたかもギャラをピンハネしたかのように談笑に語られた白鳥。
ここから真面目にネタをやっても、はたして聴いてもらえるのか?!

朝6時に起きて2度もネタを繰った「萩の月由来」なんか出来るかーーーっ!!
こうなったら全てを話して身の潔白を証明するっ!大拍手!!

とは言え、ギャラの金額を伏せたまま話を進行させられる技量は到底ないわけで。
全てが実名、金額も伏せない、呑み会二次会ホテルでの一夜の騒動の全てを
話す話す。まさに業界震撼の一席となった。

ま、こちとら思いがけず暴露話を聞けたわけで、白鳥の噺の中で一番面白かったかも。
(失礼)


当日は山手線の支柱倒壊事故の影響で、ギリギリまで客入りがバタバタしていた。
うちらの前と隣は最後まで空席のままだったが、会場は大入り。
喬太郎は「扇辰・喬太郎の会は空席だらけ」って、本当かね?
日曜夜に半蔵門までが億劫になって、最近行かなくなっちゃったけど。
落ち着いて来ただけで、人気が影ってきたわけじゃ、決して無いよ〜!!












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