この話題で書くのは最後にしよう。
現在ある情報ではこれ以上書き様がない。
現時点でわかっているのは申請した国は51カ国、そのうち承認されたのは36カ国。
ここまでしかわからない。韓国はまだ未承認のようだ。カナダ、UAEなどは日米同様不参加を表明している。期限の3月31日を過ぎたのでこれでスタートするのかな？
なにやらこんな嘘臭いニュースも出てきましたが・・・
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2015-04/03/content_35238441.htm
中国網の記事なので話半分、半分は捏造と思っていいですが（笑）。
タイトルからして「米国がAIIBを歓迎、日本は裏切られた？」ですから。日本の不参加は当然アメリカと協議の上に決まっている。麻生財務相が語った「ガバナンスの問題」とは、ガバナンス＝統治、ルールの事である。AIIBはIMFやADBに対抗して作られたものではあるが、その理由はと言えば、IMFなどは参加していても融資条件が厳しく、債権が回収の見込みがない不安定な貸し出しは拒否される事が多い。しかもアメリカが拒否権を持っており、アメリカが「NO」と言えば貸し出されない。
中国はこれが我慢ならないのである。
ADBは日本とアメリカがともに13.5％の出資比率で、トップ人事は歴代全て日本人です。現在ADBの貸し出し国のトップは中国。AIIB作る金があるなら金返せよ、と思いますが・・・
この貸し出し条件やアメリカの拒否権が気に入らず、中国主導で作る事になったわけですが、アジアを中心に21カ国が立ち上げに同意、イギリスなど続々と参加が決まったわけですが、こうなると出資比率が変わる可能性も大です。当初中国が51％を出資する、と言う事で拒否権を付帯する、という条件でした。しかしイギリスが参加する以上、この拒否権を認めるだろうか？という疑問が残る。
はっきり言ってイギリスはえげつない手法で短期間で、産業大国から金融大国にのし上がった国です。拒否権などもたれたら、イギリスの望む利益を上げる最大の障壁になるのは間違いない。
果たしてイギリスは簡単には認めないと思う。ガバナンスが未定と言うのはその辺りのルールが真っ白なので参加を急ぐには危険、と言う判断で、これは正しい。
何しろIMFやADBが「危険」と判断して、貸し出しを渋る国へ融資しよう、と言う目的ですから、場合によっては膨大な損失も有り得るのです。日本で安倍総理を批判する人はこの辺りが全く理解出来ていない。日本で例えるなら銀行の審査を通らない人に借金をさせる、いわばサラ金のようなものです。中国主導のサラ金・・・恐ろしくないですか？
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