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2015年04月04日22:52

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ボランティアの旅 2015.04.04

今年7回目の南相馬小高でのお手伝い。

女性6人、男性7人のチームで金曜深夜に出発し、SAでしばし仮眠。
明るくなった常磐道からは避難区域の街々の様子を見ることもできます。
除染などの作業が進む街もあれば手付かずの街も。

南相馬到着後は塚原地区の慰霊碑で手を合わせてからボランティアセンターへ向かいました。

先月末でセンターは引っ越し、今回からは新しい場所での再スタートです。
朝礼でのセンター長のお話しは以下のとおり。(長め)

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○5回目の引越しも片付いた
(1箇所目)原町第二中学、机を置いて受付
(2箇所目)原町区児童館
(3箇所目)仲町児童センター
(4箇所目)小高区社会福祉協議会会館
(現在)小松屋旅館
過去、宿泊施設として使用していたグリーンセンターは低レベル放射性廃棄物の集積所として使われるため、明け渡した
活動と並行しての引越し、疲れた(先週はスキーで気持ちがサッパリした)

○センター(小松屋旅館)の中はまだ整備中、ご主人から申し出があり使わせていただいている、無料で中を直していただいた、いつまでとも聞かずに、駐車場も

○市営住宅の跡地、市議会に掛け合うも断られた

○地元の人間関係はギクシャクしたものがある、元々あった、避難に伴う補償金、それ以外も

○被災者の側に立って活動を続ける、新たな一歩が始まる
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この日のマッチングでは以下のようなニーズがありました。
①仮設から復興住宅への引越し
②庭木の剪定
③竹の伐採
④農地の片付け

僕らのチームは竹の伐採でしたが、センター長から竹の処分について以下の指示がありました。(環境省方針)

-+-+-+-+-+-+-+-
○幹は廃棄物、90cmに切りトン袋へ
○葉は除染対象、トン袋へ
○チッパーで破砕した幹もトン袋へ
○原町区はトンあたり12,000円の処分費用がかかる(補償は今のところナシ)
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竹の伐採といっても過去に何回か別のチームが作業した形跡があり、実際の作業は葉や細い幹をチッパーで粉砕するのと、太い幹を90cmに切ってトン袋に詰めるという内容です。
ただ、敷地の広さに比例するように伐採済みの竹の数も多くて全てを処理することはできず、別のチームへバトンを渡すこととなりました。

それでも、この日に立ち会われた依頼主さんも仰っていましたが、一角にうず高く積まれた葉を全て粉砕することができ、見た目をキレイに仕上げることができたのは良かった点です。

あとは自前のノコギリも絶好調で、チェーンソーに負けないくらいの効率で竹を切り刻むことができた、と個人的に思い込んでいます。
自分を棚にあげるわけではありませんが、切れ味のよくないノコギリで悪戦苦闘している他のメンバーと比較すると進捗の差は歴然で、限られた時間で最大限の成果を出すためには道具の性能も重要です。
同じくらい作業の段取りも、ですが。

また、時折依頼主のお父さんも一緒に手を動かし汗を流しましたが、チッパーの音がうるさくて休憩中以外はコミュニケーションが取りづらかったのが残念。

お昼は見頃を迎えた小高神社の枝垂れ桜を見ながらいただきました。
来週もこの地に来る予定ですが、この日は咲き始めだった他の桜も満開となっていることでしょう。

＊＊＊

今回の依頼主さんは山形で避難生活を続けているそうで、この日は家の片付けのためにご家族でいらっしゃっていました。

曰く、あまり放射線量が高い地域ではないので除染は後回しにされ、環境省からの回答待ちの状態。
小高地区は2016年4月の帰還が決まっていますが、場合によってはそれに間に合うかどうか…とお話しいただきました。

当事者意識というとおこがましいですが…
お手伝いするお宅は僕自分が住むとしても気持ちよく過ごせるように、という気持ちで体を動かしていますが、そこは持ち主とは決して越えられないものがあって。

やはり、部外者は部外者でしかなく、当事者のその苦労の一部分も補うことはできていないのかもしれない。
などと、お話しを聞いていて、埋まらない距離感というか、心がポツリ立ち止まるような。

できることは、体を動かして、片付けること。
それを通して、前を向いていただくお手伝いをすること。
ただ果たしてその結果は意図する方向であるとは限らず。

そうであっても、できることをできうる限りは続けたい。

再スタートとなったボランティアセンターと比べるべくもありませんが、僕も小さな再スタートとなった日でした。

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