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2015年04月04日07:02

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耐震性０。

昨日（４月３日）は浪江町の見廻り隊の任務のため、町内を車＆徒歩で視察。

そこで改めてみたものは古い建物の耐震性の無さと、ナショナルジオグラフィックの「人類が消えた日」のような光景。

まずはＡコープ浪江店。Ａコープは農協の経営するスーパーみたいなもの。
地震より後に上部の壁が落下しました。
恐らくＡＬＣ（軽量コンクリート）製の壁の鉄筋が錆びて割れて落下したのだと思います。

軽量と言っても凄い重さですので下にあった庇の鉄パイプはひしゃげてしまいました。
庇をカバーしていたテント生地が破れていないのに注目。

旧志賀医院さん（奥のピンク色っぽい建物）。
かろうじて立って居る程度。

昔から大変お世話になっている「寿し松」さんの旧店舗。
これもＡＬＣの外壁です。
ＡＬＣ自体はそれ自体が大変な強度を持ちますが、これだけの地震になるとどこかの壁にしわ寄せが来るのでしょう。奥の壁が落下しています。

駅にほど近い民家。
今すぐ倒れても不思議では無い印象。

驚愕の反り具合。

内部の壁。
これしか内部の部材が無いことに驚き。
斜めの筋交いも入っていません。
「宮城県沖地震」の前から立っていたと思うのですが、それにしても耐震性の無さには驚きです。

町内でも名の通った酒屋さんの外壁。
昭和４０年代以前の建物。
見ての通り、耐震性などはありません。
これしきの構造で今までの自信を潜り抜けてきたのがかえって不幸だったのでしょう。
数度の震度５には耐えられても、一度の震度６強には耐えられなかったと言う事ですね。

衣料店だった建物。
この体制で４年持ちこたえているのはある意味驚き。
柱の内部の有様に絶句。

衣料店からほど近い建物。
外壁のトタン板が剥がれて、内部が見えています。
土壁に耐震性を期待するのが間違いと言うもの。
同行した見廻り隊隊員の方いわく、町内の建物は昭和３０年～４０年頃の建物が多く、土壁の建物も結構あるとのこと。

駅近くの床屋さん。
微妙にひしゃげています。
剥がれた壁から見える内部構造の華奢さに驚き。

役場勤務の友人、Ｋ氏に意見を聞いてみると、町内の建物の耐震性の無さには町も驚いているとのこと。
将来の帰還時、せっかく戻ったのにお隣さんがぶっ壊れたのではどうしようもないので、将来的には耐震性の無い建物の処分は町としても考えているらしい。

これからも街中の様子については画像に納めていきたいと考えています。

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