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薄暗い地下室の中、金色の長髪をした、額に三つ目の目がある…黒装束を纏った男が、呟いていました……。
『ドブラ・ネブラ様…‥ようやく…‥664人目の女の血が手に入りました…‥・666人目の血を捧げられる迄…‥もう少しです…‥・その時は…‥あなたの御力を…‥この私にお与え下さい…‥・この…‥リオ=デ=ジャビュウに……………‥‥‥‥‥・・・・・』
額に六芒星を描かれた女の生首の回りには、赤い液体が入ったグラスが、幾つも…幾つも…、並べられていました……。
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滝沢直樹の家では、滝沢とカイキの話し合いが続いていました。
「もう一回説明してよ…、滝沢さん…まだよく、理解出来ね〜よぉ〜……。」
「…たくっ、これで5回目だぞ?全く……。」
滝沢は、パソコンのディスプレイをカイキに見せながら、
「つまり、お前の音楽のパターンをバトル・モードに変換出来る訳よ…。」
と…、言いながら、ディスプレイに画像表示されているカイキのキャラクターが、《EMR》の音源を入力するごとに変化していく過程を説明していきました。
滝沢は、カイキに説明を続け、ディスプレイの中の『カイキ』を映し出し…
「これが、通常のお前…。」
次に《EMR》の音源ソフトをインストールすると、ライブ中のメイクをしたカイキに、キャラクターが変身しました。
「…それで…ライブ・バージョンの音源を入力すると…。」
更に、ディスプレイ上のカイキは、悪魔的なバトル・キャラクターに変身しました。
「お前の音楽の悪魔っぽいイメージからデザインしてみたんだが、名付けて《FIRE★MAN(ファイアー★マン)》…。」
…と、滝沢はカイキに告げる様に言いました。
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【続く…】
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