抗生物質は、安易にねだらない！

■抗生物質、気軽に飲むと危険！重篤な副作用の恐れ　大腸炎、腎障害、けいれん…
(Business Journal - 03月30日 06:11)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=175&from=diary&id=3345056

この記事、薬剤師が書いているとなるとホントは大問題。もしこのような服用法をすれば、あっという間に耐性菌だらけになってしまう。

抗生物質／抗菌薬は、菌株を特定してから一気に菌を殲滅させる服用をしなければ意味が無い。ゲリラ戦のような戦力の逐次投入ではなく、じゅうたん爆撃をするような服用法でなければ、戦闘は長期化するどころか、菌に対し「耐性菌」という反撃の手段を与えてしまう。

ジスロマックというバカ売れした抗生物質があるが、服薬コンプライアンスを守るための、特製パッケージを採用した商品でもある。３日間のむだけで１週間、効果を発揮する。さらに現代では１回のむだけでＯＫの抗生物質もあるという。

耐性といえばアマンタジンがその好例だろう。中国で飼料に混ぜられ投与されたせいでインフルエンザウィルスに全く効かなくなってしまった。切り札だったタミフルですら、予防のためだと乱発処方により効力が失われるケースも出てきている。患者としては効く薬をねだりがちだが、菌やウィルスに対するクスリに関しては、無駄に使わないことと、圧倒的多数で制圧する使い方を徹底しなければいけない。