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2015年03月28日23:48

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☆☆☆「元気ですかー!」 それでも、遺されたのは未来。 映画 アントキノイノチ

「元気





ですかー!」





それでも、





遺されたのは





未来。





映画 





アントキノ





イノチ





(動画)『アントキノイノチ』

予告編

皆さん、こんにちは!

マリータです。

訪問ありがとうございます。

今回も気になった
作品を紹介したいと思います。

タイトルは、

アントキノイノチ

元気ですか〜!と、
プロレスの人を
彷彿させるタイトル。

学生時代の出来事が原因で、
うつ病を持つ
主人公の青年杏平。

彼は、孤独死の人々の
遺品整理という、
現在社会の光が
あたらない部分の
お仕事を通じて、
生きる意味を
考えるようになる。

とても考えさせられる
映画でした。

あらすじ

(wiki様を参考にしました。)

永島杏平は、高校3年生の頃に
親友の山木が学校内の
人気者である松井から
ネットいじめの被害に遭った末、
自殺してしまうという過去を持つ。

杏平はそのトラウマから
高校中退後も躁鬱病に
悩まされていたが、
遺品整理の仕事を紹介され、
見習いとして働いていくうちに
「命」と向き合う
現場を体験していく。

杏平はその中でゆきという
同い年の女性と知り合っていくが、
ゆきもまた、人には言えない
凄惨な過去を持っていた。

☆☆☆

感想

ネタばれあり☆

主演は、岡田将生さん。
共演のゆきを演じる
女優さんは、
榮倉奈々さん。

冒頭より、岡田演じる杏平の
語りで物語は進行していく。

杏平の学生時代に、
友人が自殺したり、
山岳部内のいざこざが
あったりと、
そういう出来事が
積み重なり、
恭平はうつ病に
なってしまった。

彼は孤独死で
亡くなった人の
遺品整理する仕事に就く。
同僚のアルバイト
ゆきと、佐相(原田泰造 
ネプチューン)とともに、
いろんな遺品整理の現場に
立ち会うことになる。

杏平は、生活していた
遺品を通じて、
今まで生きていた人の
残留思念のようなものが
感じられ、感情移入
する場面も見受けられた。

人の命は永遠ではない。

こういう見せ方は、
自分がもしも
死んでしまった時は、
やはり誰かの
お世話にならなきゃって
思いましたね。

同僚のアルバイトゆき。
彼女も暗い過去を持ち、
悩んで生きている。

高校時代にレイプされ、
彼女は心に深い傷を負いました。
相手の親や、自分の親にも
心無い言葉をかけられる。
妊娠・流産を経て、
彼女は、男性恐怖症・
人間不信に陥る。
そして、産んで
あげられなかった
赤ちゃんに対しても、
未だに罪悪感を
引きずってる彼女。

杏平とゆき。
自分が生きる意味を
見つけられずにいる。

遺品整理の仕事を通じて、
家族に見放されて
孤独死した人の
遺品を片づけながら、
自分の生きる意味について
考えていく。

遺品整理のお仕事。

物語の下りに、
手紙を出したくても
出せなくて
亡くなった人の
手紙を発見し、
感情移入した杏平が、
手紙を送り届ける
描写もあり、
考えさせられた。

様々な状況で、
最期を迎えた場所に
行くのだけど、
特に印象があったのは、
中盤以降に出てくる、
お水の仕事で働く
シングルマザー?が、
男と遊びに行くために、
幼い子供2人を
家に閉じ込めてしまい、
餓死させたという現場。

水道の蛇口は、
針金で動かない様に
してあり、ベランダのカギも
開けられない様に
してあったのだ。

そんな部屋の奥で、
タンスの中ベビー服を見つけ、
「私は、ちゃんと生きたい」と
泣きだす。

その遺品整理の
現場を最後に
ゆきはみんなに黙って
仕事を辞めて、
どこかの村の
老人介護施設で
働き始め、
新しい生きる意味を
見出していく。

杏平はゆきの事が
気になり、彼女の
所在を見つけ出す。
ゆきは杏平の事を
避けていたのだけど、
老人ホームで亡くなった
女性の遺品整理を
していくうちに、
二人の心の距離は縮まり、
お互いは相手を意識し始め、
いつしか惹かれあう。
二人は結ばれる。

あの時の命を今でも
考え続けているゆき。

杏平が海岸で、
あの時の命を呪文を
唱えるように、
ゆきに対して、
何度も繰り返させる。

「アントキノイノチ」って、

プロレスの人だねって、

二人で大笑いする^^

しかし幸せもつかの間。
ある日のこと、
目の前で小さな女の子が
トラックに轢かれそうになる
場面に直面してしまい、
女の子をかばって
ゆきは亡くなってしまう。

「今日は永島君(杏平)が
リーダーだから
段取りして」という
先輩の台詞から
始まる現場は
一人暮らししてた
ゆきの部屋だった。

杏平は冷静に
ゆきの服とか
介護のテキストとかを
片づけをするのだけど、
彼女が生きていた時の
事を思い出すのだった。

途中で、ゆきの
写真アルバムを
見つけてからは
杏平は号泣する。

彼女は遺品整理の現場で
写真を撮る習慣が
あったのですが、
杏平が同僚になってからは
遺品じゃなくて
杏平の事ばかりを
撮っていたようです。

杏平に出会ってから
現在に近づいてくるにつれ、
ゆきの心境が、
毎日少しづつ
変わっていたということが
分かるシーンは
彼女がいないからこそ、
切なさや、悲しみが
こみ上げてくるシーンでした。

ゆきの部屋の整理の途中、
ゆきが助けた女の子が
杏平にお礼を伝えに来る
くだりが有ります。

杏平は、女の子に
「元気ですかー!」と
大きな声で言います。

最初はきょとんとしていた
女の子も笑顔で応える。

ゆきがいつも考えていた
あの時の命をつないだ
という意味で
言ったのでしょう。

彼女の死を受け入れながらも、
ゆきの想いを受け入れた
彼は何よりも強くなった気がする。

遺品整理のお仕事を通じて、
生きる意味を考えてほしいという
テーマは、全ての人々に
通じる永遠のテーマかも。

人間永遠はありませんからね。
おすすめの一本です。
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