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2015年03月22日16:25

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贖罪

ワゴン車が壁に衝突 母子死亡
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3332284

優しさについて、思うところを少し。

人というのは、自分が冒した過失や罪について、きちんと贖罪しなければ、決して前には進めない。
これは法律の上での罪ばかりを言っているわけではない。
もっと根本的な、人の罪についてだ。

この会社員の男性は、自分の居眠り運転によって事故を起こしてしまい、大切な家族を亡くしてしまった。
きっと本人は痛いほど、自分の冒した過ちを心に沁みて感じているだろう。

そして、これからもずっと、そのことを背負って生きていかなければならないことだろう。

確かに事故は誰にでもある。
疲れて運転することもあるし、運転中、眠くなることもある。
この男性は、疲れて運転していたかも知れないし、疲れていても家族の為に、疲れた身体に鞭打って家族サービスをしていたのかも知れない。

だから、誰にでも起こり得ることだから、この男性を責めちゃいけないんだろうか。
本人だって解っているんだから、責めるのは可哀想なんだろうか。

僕は違うと思う。
もし、それがこの男性に対する思い遣りや優しさだというなら、僕はその優しさは残酷だと思う。

この男性は、自分の居眠り運転によって妻と息子を死なせてしまったのだ。
妻の両親にとっては、大切な娘を孫を殺してしまったのだ。
それを責めないというのは、この男性にとってはとても残酷なことだ。
きちんと冒した過ちを贖罪する機会がないまま、一生その罪を背負っていかなきゃならないからだ。

この男性には、やはり罪と向き合う必要がある。
それは自分だけでない。
他人によって、その冒した過ちを指摘され、それについて誠心誠意反省し、亡くした家族に誠心誠意謝罪する。
そうして罪と向き合い、贖罪することが、この人の今後の人生にとっては必要なのだ。

だが、赤の他人である僕たちが、この人を人殺しだ何だのと責め立てる必要はない。
それをする資格があるのは、亡くなった方のご両親や家族だけだ。

でも、僕たちは、この人が冒した居眠り運転という罪。
これについては、しっかりと指摘する必要はあるんじゃないだろうか。
下手をすれば、家族だけでない、他人も巻き込んでいたかも知れない事故なのだから。

つぶやきにも書いたが、居眠り運転というのは、何もグーグー寝ながら運転するわけではない。
疲れや眠気を感じ、ほんの一瞬意識が遠のく。
ボーッとする。
そのほんの一瞬が居眠り運転だ。
そして、そのほんの一瞬が大きな事故に繋がる。

疲れは言い訳であって、理由にはならない。

大切な家族を乗せているのだ。
ドライバーには、その安全を確保する責任がある。



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