《にれの木台演芸ホール》
楽好:さて、米朝が死んでみて三途の川に差し掛かると
そこで大変なことを聞かされます。
生前の行いが良すぎたのか、
なんと噺家としては極めて珍しく天国行きだと言うのです。
米朝、自分で地獄に掛けた「近日来演」の札、
どうなるのか気になってしかたありません。
一方、困ったことになったのが地獄の冥土筋上方寄席の興行師。
米朝公演キャンセル決定で二十数年待たされた亡者どもは暴動寸前です。
出演者の掛札に新しい名前を入れなければいけませんが
やたらな名前を入れるわけにはいきません。
「弱ったなぁ、格や順番からすれば松之助なんだけどなぁ・・・
あれもなかなか来る気配がないし、万が一天国に行かれでもするとなぁ」
散々悩んでいると、驚いたことに米朝が現れます。
「申し訳ない、札が気になってね」
「いやいや、もちろん師匠のせいではないんですが・・・
確かに困っておりまして・・・」
「ウチの一門で責任とるから、これで何とかしてくれ。
コイツは確実に『こっち』に来るから」
米朝、札に書き込みます。
札にはこう書かれていました。
『月亭可朝近日来演』
客:やっぱりな。
人間国宝・桂米朝さん肺炎で死去 89歳
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=3328421
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