mixiユーザー(id:78391)

2015年03月18日00:26

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 【質問】 シリア内戦に参加しているチェチェン人はどのくらいいるの?(下書き)

 【回答】
 チェチェン出身者を中心とする北コーカサスのイスラーム過激派は,シリアの内戦にはかなりの数が参加しているとされる一方,ISISへの参加については様々な見解があり,実態は不明.[1]
 ロシアからは約500人がダーイシュに参加していると言われており[1],その多くがムスリムと見られる.
 また,カフカス・センターは,北コーカサスからチェチェン人数十名,およびその他の民族の人々が,シリア内戦に参加していると述べている.[2]
 数十〜百名程度とする報道もある.[3]

 ISISではロシアや中央アジア出身者が主要な役割を果たしているという説もある.[1]
 ISISの二つの拠点であるイラクとシリアのうち,シリアISISの主要メンバーのほとんどが旧ソ連出身者だと言う未確認情報もある.[1]
 「クルディスタン24」通信社は,それらの最大80%が北コーカサスと中東ヴォルガ地方の出身者で,残る20%は中央アジアの出身者で,彼らはアラビア語よりも頻繁にロシア語で会話をしていると報じている.[1]

 チェチェン主導の外国人戦闘員勧誘機関として「Jaish al-Muhajireen wal-Ansar」というものが存在しており,かつては「ヌスラ戦線」と,現在では「アンサール・アル=ディーン戦線 Ansar al-Deen Front 」と提携していると言われる.[2]
 中央アジアは国境管理が緩いので,中央アジアがISISへの移動ルートとして利用されることが多く,また,ISISの戦闘員になると,中央アジアの人々がロシアで労働移民として得られる賃金よりも2倍以上の稼ぎができることも中央アジアの人々の参加の要因となっているという.[1]

 なお,常岡浩介(文中敬称略,以下同)は,
「シリアの内戦には大きくチェチェン人の武装勢力が三つ関与している」
として,以下の3勢力を挙げている.[5]

------------
■ウマル・シシャニ
Abu Omar al-Shishani
 ->イスラム国の北部方面の総司令官.元々はサラフッディン・シシャニだった.
  イスラム国内の最強の精鋭部隊とのこと.

■サラフッディン・シシャニ
Salāh al-Dīn Shishani
 ->直接,チェチェンとつながっている.
  チェチェンの中に反政府武装勢力がいてカフカス首長国のシリア支部.

■ムスリム・シシャニ
Muslim Shishani
 ->カフカス首長国から分裂して,カフカス首長国と無関係の独立部隊.
 ->常岡浩介氏が取材を通して知り合った.
 ->トルコの諜報機関と強いつながりを持っている.
------------[5]

 しかし,少なくとも2015.3.17現在,google検索においては,当方はウマル・シシャニ以外の存在を確認できていない.

 【参考ページ】
[1]http://ironna.jp/article/523
[2]http://en.wikipedia.org/wiki/Foreign_rebel_fighters_in_the_Syrian_Civil_War
[3]http://www.huffingtonpost.com/2013/03/06/syria-war-rebels-chechnya-islamic-militants_n_2821197.html
[4]http://www.forbes.com/sites/markadomanis/2012/07/24/chechen-volunteers-in-syria-and-the-dangers-of-intervention/
[5]http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/233.html

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