音のいいCD探しをしていたときに、デッカというレーベルのレジェンドというシリーズに出会いました。
ラドゥ・ルプーのグリーグのピアノ協奏曲のリマスター盤です。
そのときに、ズービン・メータ指揮ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第2番「復活」も、レジェンドシリーズにあり、「復活」はレジェンドシリーズの代表盤だということがわかりました。
「復活」という曲は、1967年だったか、ザルツブルク音楽祭で、マーラーが大々的に取り上げられた年で、マーラー・ルネサンスと言われた年でした。
音楽祭の白眉は、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルの交響曲第2番「復活」でした。
この日の演奏で、アバドという指揮者とマーラーの交響曲第2番「復活」が世界に知られることになりました。
アバドとメータはウィーン音楽院の指揮科の教授、ハンス・スワロフスキーの薫陶を受けた同門です。
アバド、メータ、小澤の3人が世界のトップを争うだろうと言われていた時期がありましたが、そのとき、一番人気だったのは、メータだったのです。
その頃の飛ぶ鳥を落とす勢いのメータの代表盤が、このマーラーの交響曲第2番「復活」です。
ウィーン・フィルがこれだけの演奏をするのは、メータを高く評価していたからでしょう。
これは、マーラーの交響曲第2番「復活」の演奏で、1、2を争う名演奏です。
そして、この録音はアナログ録音なのですか、クラシックの録音史に金字塔を打ち立てた名録音です。
このCDをヤフオクで550円で買ったのですが、これはお買い得でした。
デッカはウィーンにソフィエンザールという、録音場所を持っていました。
教会を改造したところらしいのですが、残響が非常に美しいのです。
最高のホールの最高の席で音楽を聴いている気になります。
もっとも、実際のホールの客席ではこんなに鮮明に聴こえる席はありません。
こんな風に聴こえる場所は三点吊りマイクのポジションを調整すると見つかるようです。
私はそういうポジションで江東区のアマチュア音楽家と、福祉施設を結びつけてみたいのです。
つまり、アマチュアコーラスの演奏会をホールの三点吊りマイクで録音し、高齢者施設、障害者施設で再生したいのです。
このマーラーはマルチマイク録音の極地です。
私はワンポイントステレオ録音ですから、目標はテラークです。
いずれにしても、音楽を感じられることが大事なことです。
この「復活」はお勧めです。
96kHz24bitでリマスターした盤です。
この演奏はハイレゾでも出ています。
ハイレゾが割引になったら、買うでしょう。
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