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2015年03月09日01:54

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引きこもりに関する一考察

■日本の引きこもり、海外とは異質? 成人しても親と同居する文化も一因か
(NewSphere - 03月08日 18:50)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=196&from=diary&id=3308983

日本の引きこもりについて思うところを少し。
ただ、これはあくまで僕の思うところであって、答えは別のところにあるのかもしれない。

いわゆる、引きこもりが世間に認知され出したのは、1970年代後半からだと言われている。
戦後の貧しい時代から豊かな時代へと、日本が大きく変わっていった、そんな時代だ。

そして、そんな豊かな時代への変化とともに、僕たち日本人の生活スタイルや社会の在り方も大きく変わっていった、そんな時代。
そこに、引きこもりの原因があるのではないか、と僕は思うのだ。

僕らが子供の頃は、三世代同居も当たり前で、近所付き合いも本当に密だった。
道を歩いていて、近所の人と出くわしたら、挨拶はもちろんのこと、その近所の人とちょっとした世間話なんかも当たり前のことで、子供の頃から家の中では、両親だけでなく祖父母との会話やコミュニケーション、外では近所の人とのコミュニケーションという形で、知らず知らずのうちに、他人とのコミュニケーションの取り方を身に付けていたんだろうと、そう思うのだ。

ところが、時代が進むにつれ、日本人はまず、家族単位より外の付き合いや干渉を避けるようになる。
つまり、近所付き合いをできるだけ避けるようになった。

次に家族内でも、核家族化が進む。
両親が両方の親の干渉を避けるようになり、両方の親と別居するようになる。
それは両方の親も同じことで、同居するより別居して、ある程度距離を保って付き合ったほうが、お互い気がラクなのだ。

そして、さらに時代は流れ、今でもその最小単位の家族ですら、それぞれが自分のプライベートを大事にするようになった。
家族は、同じ時間に食卓を囲むことが少なくなり、家族団欒の時間よりも、自分一人の時間を過ごすことに重きを置いた。
エスカレートすると、家族とのコミュニケーションや干渉を一切避ける、所謂引きこもる人が現れた。

つまり、引きこもりとは、そんな社会の在り方が大きく変わっていった1970年代後半に認知され出したのではないか、と。

それから時代は流れ、今はどうだろう。

今や店へ行っても、殆ど人とコミュニケーションを取らずに買い物ができる、そんな時代に僕らは暮らしている。
いや、今や店にすら行かずにネットで注文すれば品物を家にまで届けてくれる。

確かに便利な時代だが、先ほどの引きこもりとネット注文は、コミュニケーションの排除という点では、根っこのところで繋がっているような気がするのは果たして僕だけだろうか。

まあ、ネットに関しては、別に日本だけの話じゃない。
だが、こうした便利な世の中に生まれた時から身を置いている人達が今や社会人になっている。

人とのコミュニケーションをできるだけ取らずして生活できる世の中。
つまり、人とコミュニケーションを取ることに煩わしさを感じたり、嫌悪感を感じる世の中。
また、そのコミュニケーションすら、どうやって取っていいのかわからない世の中。

そんな世の中で暮らしている僕たちは、誰が何時引きこもりという状態に陥っても不思議でない世の中に暮らしていると言ってもいいんじゃないだろうか。

これを変えるのは本当に難しい。
僕たちは、これを便利な世の中と位置付けているのだから。

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