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2015年03月07日23:32

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ボランティアの旅 2015.03.07

今年5回目の南相馬小高でのお手伝い。

雨が降り出した金曜の夜、女性3人、男性8人のチームで現地へ出発。
仮眠休憩を挟んで今月から全線開通となった常磐道を南相馬ICまで北上です。

途中、最近オープンした”ならはPA”に。
ここには男子サッカー日本代表選手・監督の足型・手型があります。
キャプテンの長谷部選手はじめ各選手が東北各地へ足を運んでいることからも、このモニュメントも関心の高さの現れ、ということでしょう。
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朝方、南相馬に到着してからは萱浜地区の慰霊碑へ向かいました。
”福興浜団”の上野さん宅のすぐ近くです。
慰霊碑にはこの地区の帰らぬ人となった方々の名前が刻まれていて、上野さんのご家族の名前も確認することができました。
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気持ちも新たにボランティアセンターへ。
この日は団体が数チーム、英語を学校で教える外国人先生チーム、学生主体の大型バスなど100名近くの参加者がいたと思います。

朝礼の冒頭ではセンターの活動が紹介されたDVDの放映です。
センター長のお話しは以下のとおり。

-+-+-+-+-+-+-+-
○DVDのとおり機械を使った危険な作業もある、地元の人から危険な作業は止めた方がいいと言われる、何かあったら依頼主が心苦しい、苦情ではない、保険に加入していることなど仕組みを説明
○依頼主と一緒に作業することはまずない、ただ活動内容は伝聞により地域に広がっている
○活動中の言葉遣い、態度、動作、ボランティアらしさ、思いやる気持ちを忘れない
○安全第一、効率第二、安全を確保して如何に早く終わらせるか
○根底には”できる人ができる時にできる事をする”、自分のできることを、雨が降ってきたので気をつけて
-+-+-+-+-+-+-+-

この日は結果的に2件の依頼を受けることに。
まずはパイプハウスの解体です。
比較的小さいものが1棟で構造も複雑ではないため、開始1時間で終了。
解体したパイプはトラックに積んでセンターへ移動します。

パイプをセンターで引き取る場合、鉄くず屋さんへ持ち込めば換金できて活動資金にすることもできますが、今回はパイプで新たな設備を作るとのことでした。

次のマッチングまでは脱輪した車をトラックで牽引したり、近くの神社を参拝したりを含んだ早めのお昼休憩です。

2件目は別チームが以前入った場所での竹林の伐採。
さらに敷地内の竹を全て切り倒すのではなく、3m四方に1本残すぐらいとのこと。
これは竹自体は生かして、将来タケノコを採取するためだとか。

半日だったので切り倒す本数がやや足りなかったかもしれませんが、切り倒した竹は全て枝、幹としっかり分別したのでまずますの仕上がりにはなったと思います。

今回の現場だけでなく、小高の街では帰還に向けての動きが確かに感じられます。
・国道6号線沿いにあった、緑のネットフェンスに囲われた津波の流出物、解体された家屋、被災財の山が片付けられていた
・6号線より海側の一部区域には除染で出た廃棄物を一時保管するであろう施設の建設が進められていた
・JR常磐道の線路沿いや至る所で除染が進んでいた
など。

除染作業やボランティアが入っていない場所もまだまだある中ですが、この動きの一助となるべく、今後もお手伝いに通いたいと思います。

***

南相馬でのお手伝い後はスーパー銭湯の”はらまちユッサ”に立ち寄って汗と疲れを流した後に帰路に着きますが、今回、ユッサの露天風呂に行くと、別チームで活動していたと思われる学生と一緒になりました。

どうやらその学生数名はチームの運営係り側のメンバーのようです。
お湯に身を任せながら、大仁田厚さん似のベテランメンバーと伊藤英明さん似のビギナーメンバーとの会話に聞き耳を立ててみました。
要約すると以下のとおり。

厚「今日の活動で得たものを端的に言ってみて。」

英「ボランティア活動の必要性を参加者に伝えることが目標だったが、初参加の女子大生メンバーが『まだまだボランティアの手が必要』という感想を言っていたので、伝えることができたと思う。」

厚「それは自己満足なのでは?」

厚、退席。

英とその友人「…。(複雑な表情)」

彼らのやり取りを聞いていろいろ思いを巡らせましたが、学生のうちから志し高く活動していて素晴らしいし、自分なりに問題点を意識しながら活動しているのも見習うべき点はある。
同時に、”ボランティア像”への理想を高く持つことはいいかもしれませんが、それが独善的であったり、自分が勝手に決めた基準を相手が満たしていない(粗い表現ですか)と判断したことが何気ない言動に出てしまった時、尊い芽を潰してしまうことになっていないかな、としばし自省。

たかだかその場だけで得られたごく限られた情報のみで判断するのではなく、その情報の背景にも気を向けられるよう、一歩視点をずらす作業を怠りたくないなと。

それでも、件の学生たちからは輝かしいポテンシャルを感じて羨ましくなったのは、そうです。
クワトロバジーナ中尉がカミーユの修正から感じたものと同じでしょう。

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