【黒服レジスタンス】世界ジュニア選手権、女子フリー。

フィギュア＝世界ジュニア選手権、女子の樋口が銅メダル
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さあ世界ジュニア。今年の舞台は、エストニアの首都タリンです。ヨーロッパ選手権開催の実績もあるので、世界ジュニアの開催地としても、タリンは足りんことはないと思います（激爆）。
国単位でのフィギュアスケートの長期的発展の意味では、この大会でいかに代表選手が好成績を残すかも重要です。上位2人の順位の数字の合計が13以内であれば、来年も3人出せます。
日本からは新葉ちゃん、優香ちゃん、花織ちゃん。期待はかなりありました。SPを終えてそれぞれ3位、6位、4位。順位が下がらなければ来年も3枠。結果はいかに。

今回はフリー最終グループと、第3グループで上位9人に入った選手の感想です。

・マリア・ソツコワ（ロシア）
水色。ティファニーで朝食を。
3F+3T、3Lz、StSq4、3Lz+1Lo+3S、FSSp3、2A、3Lo、CCoSp2p4、3F、2A+2T、LSp4。
ジャンプは1つを除ききっちりまとめた印象。スピンはしっかり回れている。ステップは丁寧に刻んでいる。いい意味でジュニアらしさ。やはり素質の高さは感じる。
技術点63.49、演技構成点51.60、フリー得点115.09、SPとの合計169.04、5位。
SPの出遅れから見事巻き返しました。

・カレン・チェン（アメリカ）
黒・シルバー・赤。ゴッドファーザー。
3Lz+3T、3F、FCCoSp3p4、StSq3、CCoSp3p4、2A、3Lo、3S<<（転倒）、3Lz+2T、2A（転倒）、LSp3。
ジャンプは後半2つの転倒が残念。スピンはポジションクリーン、回転速い。ステップは大きく動けている。全体としてはよく出来ていたかと思います。
技術点56.02、演技構成点51.64、減点2.00、フリー得点105.66、SPとの合計157.30、8位。
SPの出遅れを挽回しきれませんでした。

・エリザベート・トゥルシンバエワ（カザフスタン）
オレンジ。パパ・キャン・ユー・ヒア・ミー？
3F、3Lz、3S+3T、FCSp4、CCoSp3p4、3Lo、3S+2T+2Lo、2A+3T、StSq3、2A、FCCoSp3p4。
ジャンプはきっちりまとめてきた印象。スピンは姿勢安定、回転スムーズ。ステップは大きく動けている。表現面でもかなり良かったです。
技術点64.28、演技構成点53.21、フリー得点117.49、SPとの合計173.44、4位。
さすがに表彰台は遠かったですが、SP出遅れからは巻き返し。

・チェ・ダビン（韓国）
青。アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ。
3F+3T<、2A+2T、FCSp3、3Lz、3Lo、StSq3、3Lz+2T+2Lo、3S<、2A、CCoSp3p4、LSp4。
ジャンプはいくつか取りこぼしあり。スピンは姿勢安定、回転速度も十分。ステップは全身で表現できている。全体的に好内容でした。
技術点55.09、演技構成点46.97、フリー得点102.06、SPとの合計156.38、9位。
やや演技構成点が抑えられた印象ですが、今後伸びてくるでしょう。

・坂本花織（日本）
赤。ロミオとジュリエット（チャイコフスキー）。
3F+3T、2A+3T+2T、3Lo（転倒）、FCCoSp3p3、FSSp3、3S、3Lze、3F+2T、StSq3、2A、CCoSp3p4。
ジャンプは1つ転倒以外は大体まとめた印象。スピンは1つ1つを丁寧にこなす。ステップは音楽とよく調和。全体的に安定感あり、なかなかよかったと思います。
技術点57.41、演技構成点51.12、減点1.00、フリー得点107.53、SPとの合計166.25、6位。
今シーズン後半は安定感がありました。初の世界ジュニアでこれなら上出来。

・セラフィマ・サハノヴィッチ（ロシア）
紫・ピンク。オブリヴィオン。
3F+3T、3F、CCoSp3p4、StSq3、3S+3T+2T、3Lo、2A+2T、2A、3Lze、LSp4、FCCoSp3p4。
ジャンプはきっちりまとめてきました。スピンは回転速く、姿勢きれい。ステップはよく動けている。全体的にもかなり良かった。実は見た動画は音が途切れてて音楽解釈が…。
技術点65.28、演技構成点57.78、フリー得点123.06、SPとの合計186.15、2位。
シニアでも全くそん色ありません。来シーズンから移行してもらいましょう。

・樋口新葉（日本）
青。ピアノ協奏曲ト調（ガーシュウィン）。
3Lz+3T、3Lo、3S、FCSp4、StSq3、2A+3T、LSp4、3Lz+2T+2Lo、3F、2A、CCoSp3p4。
ジャンプはきっちりまとめてきました。スピンはポジションクリーン、回転も速い。ステップは音楽をよく表現できている。全体的に非常によかった。
技術点69.50、演技構成点54.80、フリー得点124.30、SPとの合計185.57、3位。
来年こそ、てっぺん取ったんで！を期待できそう。なおこの時点で日本の来年3枠は確定しました。

・エフゲニア・メドベージェワ（ロシア）
ブラウン。夏の夜の夢。
3F+3T、3Lze、FCCoSp3p4、StSq3、3F、3Lo+2T+2T、2A、3S+3T、2A、CCoSp3p4、LSp4。
ジャンプはだいたいまとめてきました。スピンは姿勢きれい、回転スムーズ。ステップは音楽をよく表現できている。全体的に非常によかった。
技術点65.28、演技構成点59.21、フリー得点124.49、SPとの合計192.97、1位。
次元が違いすぎます（笑）。もうジュニアは卒業してください（笑）。

・永井優香（日本）
赤。序奏とロンド・カプリチョーソ。
1Lz+2T、3Lz+3T、3Fe、LSp4、StSq3、2A+3T+2T、3Lo、3S<、CCoSp3p4、2A、FCCoSp3p3。
ジャンプは最初のパンクが残念。他に取りこぼしも。スピンは姿勢きれい、回転速い。ステップは音楽をよく表現できている。全体的には安定感。
技術点54.15、演技構成点52.85、フリー得点107.00、SPとの合計163.93、7位。
やや過小評価な気も。ところでさすがに今回は応援隊の皆さんは来てなかったと思いますが（笑）。

・ニコル・ラジコワ（スロヴァキア）
紫。アンナ・カレーニナ。
3Lz+2T、3T、3Lo+2Lo、FCSp4、StSq3、3Lz<<、3Lo<（転倒）、1A+2T、1A、FCCoSp2p3、CCoSp3p3。
ジャンプは前半まとめたが後半が総崩れ。スピンはしっかり回転、姿勢安定。ステップは音楽直調和。後半のジャンプ以外はジュニアとしてはよかったですが。
技術点38.86、演技構成点48.76、減点1.00、フリー得点86.62、SPとの合計143.77、11位。
母国の来年2枠が見えて緊張しましたかね…。これで来年も1枠…。


というわけで、やっぱり恐ろしあだったわけであります。大天使セラフィマの上に首相（激爆）でワンツー。なぜジェーニャが首相か。名字をよく見れば分かります。
しかしロシア独占は何とか新葉ちゃんが阻止しました。ユーロと同じになってはあまり面白くないですからね。ただ、本人はものすごく悔しがってると思います。ものすごい負けず嫌いだそうなので。
優香ちゃんと花織ちゃんもよく頑張ってくれました。おかげで我が国は来年も3枠キープです。ありがとう。2人とも今後が楽しみです。

楽しみと言えばエリザベートも。カザフスタンというどちらかというと不毛の国から逸材が出てきたことは喜ばしい。
アジアではほかにダビンちゃんが9位に入りましたが、今後どこまで成長できるか。韓国人選手はいい成績を出してもあとが続かないことが多くて…。

で、アメリカは大丈夫ですかね？カレンが巻き返しきれなかったうえもう1人もダメだったので2枠しかとれませんでした。
一方同じ2枠でも歓喜なのがラトヴィア。動画が見つかりませんでしたが、1人出て10位に入ったので、来年2枠です。でも選手いるのか？今年も2枠ありましたが結局1人だけ。


さあ、今夜は男子フリー。まずは日本の3枠確保を。