祖母が亡くなりました。
私は祖母が大好きで、子供のころは、祖母を失ったあとの世界で生きていける気がしないと思っていました。
大人になって、祖母が亡くなってどう考えているかといえば、私は祖母を失ったあとの世界でご飯を食べて働いて寝て起きてまたご飯を食べて普通に生きていくだろうと思っています。
祖母が亡くなって本当に悲しい。
本当に寂しい。
でも死というのは、ああもう死んでもいいや、なんて安易な気持ちによって訪れるものではなく、
最期の一息までの生を乗り越えて初めてもたらされるものであり、
つまり一生懸命生きないと死ぬことだってできないのです。
それを教えてくれたのは先に逝った猫たちでした。
どの猫も愛しくて愛しくて、やはり私は彼らを失った世界で生きていくことには耐えられないと思っていたのですが、
ごらんのように私は生きているし
猫たちが最期の一息まで頑張って頑張って、生きるために頑張っていたのか死ぬために頑張っていたのかわからないけど頑張った姿を見せてくれたので
私は今日もごはんを食べます。
ちゃんとごはんを食べたかいつも心配していた祖母が
「おあがんなさい」
と言ってくれているような気がするので
ごはんを食べます。
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