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2015年03月02日17:20

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誰を頼るか

松本人志、中1殺害「テレビにできることあった」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=3298179

ダウンタウンの松本さんは、持論を”素っ頓狂な”と前置きして述べていらっしゃるが、やり方はどうあれ視点としては、あながち間違っていないのかも知れない。

この事件、犯行を冒した少年の動機というのが、殺害された上村くんが自分が事件の前に、少年にボコボコに殴られたことを知人にチクったことにあるという。

上村くんが知人にチクり、それが元でその知人が少年に詰め寄り問い質した上、上村くんの前で謝罪させられたことに対する意趣返しだと言っているのだ。

その際、警察沙汰にもなっている。
もし、警察がその時、トラブルの元になった出来事に対して、もっと踏み込んだ対応をしていれば、上村くんは殺されることはなかったかも知れない。

だが、今の警察には、これが限界なのかも知れない。
こういった事件が起こるたび、警察の対応が問題になる。
警察は、何かコトが起こらないことには動こうとしない。
いつも批判され、指摘されるのにも関わらず、一向に改善されることがないのは、きっと対応がどうこうというよりも、警察の体質がこうなのだろう。
言い換えれば、犯行が起こる前の身の安全を守るという点に関しては、警察というのは、全く頼りに出来ない、ということ。

本当に情けない話だが、これは市民である我々がそろそろ学ばなくてはならないことで、そこから改めて自身の身の安全を守る手立てを考える必要があるのだと思う。

今回の事件で言えば、この事件が上村さん殺害にまで至った最大の原因は、周りが中途半端に介入してしまったこと。
これに尽きると思う。

これは、所謂イジメの問題でも、よくあることだが、被害者の子供が自分の被害をできるだけ隠そうとするのは、被害を訴えたところで、それがその場だけの介入で終わってしまったら、それは単に加害者の恨みを買い、仕返しという形で自分に跳ね返ってくることを怖れるからだ。

学校にしても、コトを穏便に済まそうとする。
徹底的に介入し、被害者を保護するのなら話は別だが、できるだけ事実を明るみに出さないようにし、その場だけのトラブルとして穏便に収めてしまった場合、それは被害者にとっては単に自身のイジメの火種に油を注いだだけになってしまう。

上村くんの場合、不幸は自身の親にもあった。
どういう理由かはわからないが、上村くんがこれだけ殴られ、顔が変形して帰ってきても、親はその異常を異常と察知し、上村くんの身の危険を危険として察知出来なかった。
この点は、僕も理解に苦しむ。
もし、自分の息子がこれだけ顔が変形していたら、普通は、息子に問い質し、事情を聞き出そうとするだろう。
もし、息子が転けて怪我をしただけだと言ったとしても、あの顔を見れば、それが嘘だと解るはずだ。
そこが本当に悔やまれる。
自分の息子のことだ。
もしかしたら、親も上村くんの異常は知っていのかも知れない。
でも、コトを穏便にし、まるで穴の中で丸まって、嵐が過ぎ去るのをジッと待つかのように、このトラブルが収まるのを待っていたのかも知れない。

つまり、警察にしても学校にしても親にしても、何かコトが起こる前に、自分たちから行動を起こすというのは、当事者にとって、とても大変な労力とリスクが伴うのだろう。
だから、出来れば、ジッと様子を伺って、できればその嵐がそのまま過ぎ去ってくれるのを待つ方がラクなのだ。

仮に何かコトが起こったとしても、一応対応はしていたというポーズだけでも見せていたら、それが免罪符になる。
コトが起こる前に行動して、そこで巻き起こる責任やトラブルを考えたら、コトが起こった後に謝罪し、悔やむほうがリスクが少ないくらい思っているかもしれない。

結局のところ、上村くんのSOSを真摯に受け止めて、実際に行動を起こしたのは、皮肉なことに周りのオトナではなく、一緒に遊んでいた別グループの知人だった。
そして、結果その介入は、中途半端に終わってしまい、加害少年は、上村くんに対して謝罪し、反省するどころか、恥をかかされたと恨みを買うことになってしまった。

こんな不幸なことがあるだろうか。

ならば周りのオトナの協力や保護が得られないなら、マスコミに自身の被害を洗いざらいブチまけ取材してもらい、衆人の前に暴露してもらう。
誰も知る被害として世間に認知してもらえば、周りも動かざるを得なくなる。

そうやって自身の身の安全を守る手立てというのも或いは有効なのかも知れないと、僕は思うのだ。


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