mixiユーザー(id:48912531)

2015年03月01日06:44

93 view

おから

自分は糖尿病と診断されてもう3年になる。若い頃からやりたい事は何でもすぐ行動に移すタイプなので、スポーツやアウトドア、食べ歩きなど健康等に気を使った事もなかった。
酒はあまり飲まないほうだが一度飲み始めると1晩でボトル1本空けたり、と暴飲暴食もしばしば。
ある日突然目眩がして視力が一気に落ちたように霞んで見える。
その時はまだ気が付いてもいなかったが、病魔は確実に進攻していて、1ヶ月もすると全身がだるくて、なのに食欲はあって過食症な程食べているのに、なぜか体重はどんどん落ちる。
10kg近く落ちた時点で異常に気が付き、直感的に「糖尿か!」と思った。

病院で下された診断は「糖尿気味、1歩手前」とのことだった。とりあえず血糖値を下げる薬をもらうとすぐに症状は改善、元通りになった。この時点でHa1c 7.8であった。
今思えば初回であったため、先生も判断を留保したのだろうと思う。

だが当時の僕にはそんなことはお構い無しに「糖尿でなかったのか、よかった」と言う安心感から、不健康な日々を送り続ける。外食で1食2000kcalとか平気で食べた後に更に深夜菓子を食べる、など暴飲暴食は続いた。当然ながらその報いを受ける事になる。

2度目の異常に気が付いたのは3年前。そんなデブ一直線の日々なのに全然太るどころかベルトは緩くなる一方。「またか!」と気が付いたときには遅かった。
「糖尿病です。」医師からはっきりと告げられた。このときのHa1cは9.8、基準値が6.4なので1.5倍ほどになっている。しかし医師は「まだインシュリン注射の必要はない。今後は食生活と適度な運動で改善しましょう。」と言われた。

その2年後努力の甲斐あって(言う程してないけど)Ha1cは6.3と平常値にまで下げる事に成功。
先生からも「素晴らしい。このまま行けばもう大丈夫です。」と言われ有頂天になってしまった。
その6ヶ月後再び診察で提示された数字は「13.0!」。
これまでに見たこともない数字が表示されていた。さすがに顔面蒼白になった僕は自制を決意する。ただ極端なダイエットなどは先生からもきつく止められていて、「徐々に落すように」と言われた。

帰ってお得意の理論武装によるダイエットを考案してみる。(何にでも理屈付けないとやる気がでない)まずは1、体重を落すのではなく血糖値を上げない方法を考える。2、1年以内にHa1cを6台まで回復する。3、日常生活に変化を掛けない。この3点を決める。

それからは食事の食べ方なども気を使い、食べる量を減らすことを常に気を使った。ただし食べ物を限定したり食べなかったりするのはしない。種類は変わらないが食べる量を制限する、と言う方法に専念した。大盛りを注文していたのは普通にする、ただそれだけである。
それからは順調に数値は下がり始め、今月遂に念願の標準値(6.1)にまで下がった。
あとは今度こそこれを維持し続けるだけだ。やはり効果が絶大だったのは「おから」だろう。
豆腐は実はカロリーが高く、ダイエットにはならないが豆乳を絞ったカスであるおからはカロリーはグンと下がる。これを料理に混ぜたりする事で空腹感を満たす事に成功。
実のところ、世間の糖尿病患者からしたら、塩分とか全く気にもしないし、ラーメンとかも平気で食べているのでダイエットなんて言えるシロモノではない。

インシュリンが正常に分泌される人ならそれだけでも十分効果があると思う。自分の場合は数値の動きから、インシュリン阻害要因は少ない、と思っていたので夜中に数千Kcalも食べる、と言った行為を止めるだけで効果がある、と思っていた。それでも今回の結果には溜飲が下がる思いではあるが。体重減少は5kgほど。計画では年10kgだったがまあ健康であれば良い。
1番太っていた時に買ったズボンが今では両手が入るほどスカスカになった。
今度は絶対に暴飲暴食は止めよう。

注:Ha1c ヘモグロビン エー ワン シーと読む。簡単に言えば高血糖状態がどれだけ続いた  か?と言う指標であって、糖尿病の判断はこの数値で判定されるのが一般的。
3 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する