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2015年02月28日19:57

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(映画レビュー)『非情城市』

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(映画レビュー)


悲情城市
DVD ~ ホウ・シャオシェン
http://www.amazon.co.jp/%E6%82%B2%E6%83%85%E5%9F%8E%E5%B8%82-DVD-%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%B3/dp/B00008BOFR/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1425121101&sr=8-2&keywords=%E9%9D%9E%E6%83%85%E5%9F%8E%E5%B8%82





玉音放送と共に始まる外国映画−−台湾の戦後現代史は玉音放送と共に始まった, 2006/8/15


 この映画は、玉音放送と共に始まる。初めてこの映画を観た時、私は、この冒頭に衝撃を受けた。それまで、私は、昭和天皇の玉音放送(昭和20年8月15日)で始まる外国映画と言ふ物を見た事が無かったからである。いや、そんな外国映画が在る事を想像した事すら無かったのである。しかし、考えるまでも無く、台湾の現代史は、日本が降伏したこの日から−−玉音放送が流れたあの日から−−始まったのである。
 玉音放送で始まる、この映画のこの冒頭ほど、台湾の現代史を象徴して居る物は無い。そして、私が、玉音放送で始まるこの映画の冒頭に受けた衝撃こそは、日本人が、台湾と言ふ国について、いかに無知であったかを証明する物であったと、今、私は、思ふ。
 この映画を理解する事は簡単ではない。何故なら、私達日本人は、私のこの衝撃が象徴する様に、台湾の現代史について、余りにも無知だからである。しかし、だからこそ、私達日本人は、この映画を繰り返し見るべきである。台湾と言ふ国の歴史が、私達の国(日本)の歴史と、いかに不可分であるかを知る為に。

(西岡昌紀・内科医/台湾の戦後現代史が始まった日に)





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