ああ、もったいない!
これが私の正直な気持ち。「歴史好き」の私には許せない思いだ。
しかし、今時の若い人たちは「日本の歴史」を知らないね。
明治の「廃仏毀釈・神仏分離令」を知らないようだ。
琵琶湖や淀川で仏像がぷかぷか浮いていた。
奈良では仏像で風呂を焚いた。
それだけじゃない。古くは「隼人」や「蝦夷」たち。
そして北海道ではアイヌたち。
沖縄では「琉球」文化を破壊した。
「博物館」にある「美術品・海外遺物」が全てフェアトレードだと思うかい?!
大航海時代、18世紀、産業革命の成功により欧米列強は世界各地に植民地を求めた。アジア・アラブ・アフリカ・中南米などは「近代兵器」戦法の前に為す術が無かった。それ以前は「奴隷制・人身売買」そしてこの頃には「植民地争奪戦・支配」となる。
凡そ「大英博物館」にあるのはその時の「戦利品」ではなかろうか。
西洋列強が中国・清に目の向く間、日本は「脱亜入欧」を目指し、明治維新・大日本帝国の成立の形を成した。そして「日清戦・日露戦・日韓併合・満州事変(大東亜共栄圏ー満州国)・2.26・日中戦争・ノモンハン(対ソ戦)・太平洋戦争」へと国民総動員しながら、「沖縄地上戦・大空襲・二発の原爆→敗戦」米国下占領統治を受けるに至った。
当時日本軍も「戦利品」としたものがあるだろう。
或は強権的に「買い叩いた」ものもあるだろう。
明治の「廃仏毀釈・神仏分離令」では「国家神道」確立のため、神仏習合の寺は神社より追い出されたり看板を架け替えたり、また神社でも「土俗信仰」的なもの・「祝詞」などが焚書された。
君たちだって「マッサン」は見てるだろ。神・髪の色・眼の色・人種・文化が違っていれば、当時は酷い扱いだった。今だって平気で「ヘイトスピーチ」やってるだろ?!
近頃は「ネトウヨ」などと「日ノ丸掲げて」好き放題言う若者たちが増えている。若者たちは「永遠のO、ウィンズ・オブ・ゴッド、風立ぬ」などで「戦争末期の切り取り」で、簡単に愛国精神を鼓舞されてしまうようだ。
彼らも「私も・私たちも」涙する「神風特攻隊」は太平洋戦争末期末期にあったのだが「ゼロ戦」は一式陸攻(中攻)と共に中国の重慶・南京爆撃に護衛機として参戦している。
日本の「大空襲」以前に、中国の人々の頭の上に爆弾をばら撒いていたのは日本軍だ。これとアラブでの「無差別テロ」と、どこがちがうというのだ。
日本軍は欧米列強よりの「アジアの解放」を言いながら、したこと・やったことは遅れた「アジアの植民地化・支配の貫徹」でしかなかった。 そこに三光作戦もあっただろう。
「風立ぬ」にしても「兵器としてのゼロ戦」の姿を見ようとしない!
飛行機の残骸や街を火が焼き尽くすシーンはあっても、人の黒焦げ死体やバラバラ死体など出て来ない。
「爆弾をばら撒く」 そしたら「その下の人々」は描かなくて良いのかい?!
「木を見て森を見ようとしない」だからノミネートされても、受賞などする訳がない。
「戦争の真の姿・総体」に迫っていないからだ。ただ「飛行機野郎」へのレクイエムでしかない。
それらの若者たちは「自爆テロと特攻とは違う」と言うが、この頃「風船爆弾・こんにゃく爆弾」飛ばして「鬼畜米英憎し」としたのは「分けてけて考える」ことだろうか。
逆を言えば「特攻・ゼロ戦」の前にあるのは米国艦隊・空母であり、そこは≪海の上≫であり一般市民など巻き添えに出来もしない。しかしながら、仮にいたとしても「鬼畜米英」であったなら「皆殺しにしたい」気持に駆られただろう。
ここでも「レイシスト」同士で、やりあっているということさ。
「ISIL」を批判するなら「有志国連合」も「日本」も、「まな板の上」に上げるべきだろう。
それとも爆弾のばら撒きによる「文化財破壊」は、全く無いと言うのかい?!
祖国のために散華した「英霊たち」また「多大の戦争犠牲者たち」は、
これらの事と、今時の若者たちを、どう見ているだろうか。
安倍政権の独善性と腰抜け野党・政治家たちを、どう見ているだろうか。
「人の振り見て我が振り直せ」
そう、ありたいものだねぇ。
◆イスラム過激派組織「ISIL」 イラク、モスルの博物館の石像など破壊する動画公開 ユネスコが非難声明
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3294757
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