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2015年02月21日22:04

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ボランティアの旅 2015.02.21

今年4回目の南相馬でのお手伝い。

女性4人、男性6人の10人で金曜夜に都内を出発して現地へ。
早朝に到着し仮眠。朝食後に沿岸部の視察です。

この日の海は時折防波堤が見えなくなるほど波が荒く、気温が低いからでしょうか。
波の花に一面が覆われていました。
そして、海に背を向けると広大な更地。
つい4年前は生活感があったであろう風景は今は感じらず、朝日に照らされた山々がクッキリと見える様が虚無感を助長しているようにも思います。
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南相馬ボランティア活動センターへ。
集まった参加者は僕らや大型バス1台、小チームや個人参加者合わせて60人ほど。
朝礼でのセンター長のお話しは以下のとおり。

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○テレビアサヒが取材に
○遠くからありがとうございます、初めての参加者にモットーの説明、みんながやれば間違いなく復興になる、心から感謝
○活動先では依頼者が立ち会わないことが多い、孤独の中での闘い
○黄梅桃李、できる人ができる時にできる事をする
○めげず、奢らず、安全第一、次に効率、”被災された方々のために”が使命
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年末に鍵を紛失した時もテレビアサヒの人から取材がありましたが、何の縁か2度目です。
取材内容がどのように伝えられるかは分かりませんが、誰かの行動に繋がればいいなと。

カメラの視線を心なしか意識しながら朝礼、マッチング、準備を終えて現場に向かいます。
この日のニーズは依頼主さんが所有する土地に生い茂った竹林の伐採です。

南相馬小高地区は2016年4月に帰還を目指した”避難指示解除準備区域”と呼ばれ、今は日中しか滞在できない場所です。
至るところで行政によって除草や表土を削るといった除染作業が進められていますが、竹林や木の伐採までは含まれていません。
そのため、除染の前段階としての依頼、という背景があります。

昨年12月から竹林伐採のニーズが増えて作業する機会がありましたが、この日の竹林は今までと比べるとそれほど面積は大きくありません。
ただ、竹の本数自体は多く、かなり密集しているので切り倒し難い印象です。

到着後はリーダーを中心に現場を見回り段取りとリスクを確認。
切り倒した竹を一箇所に積んでしまうと、その後の枝打ちなどの工程がやり難くなってしまうため、広い範囲を少しずつ切り倒すやり方で進めることになりました。

僕は主に竹の切り倒しを担当。
先日新調したノコギリが活躍して1本の竹を切る所要時間は数秒と、気持ちよく作業を進めることができました。
刃と柄は大きい方が少ないチカラで1回引いた時に切れる量が大きいです。

他には切り倒した竹の枝打ちをするチーム、細かい竹をチッパーで粉砕チームに分かれ、午前中は各チームの作業がバランスよく進んだと思います。

午後の作業を始めようとした時に故障したのかチッパーのエンジンがかからなくなってしまい、作業前のイメージどおりには進めることができませんでしたが、切り倒した竹はキレイに並べて終了することができました。
片付けた竹は全体の1/3ほどでしょうか。
作業前は見えなかった向こう側が少しだけ見えるようになりました。
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完了までにはあと数回の作業が必要と思いますが、この日の竹林の変化のように、僕らの作業が依頼主さんの心情を少しでも明るすることに寄与していれば。

***

行き帰りの車内では途中区間、助手席に座ってドライバーの話し相手になってましたが、その話題のひとつがマラソン。
そのドライバーメンバーはマラソン大会に参加する時、最後尾をゴミを拾いながら走るそうです。

これは尋常ではない域に達していますが、他にも”拾活”と称してゴミを拾う活動をしている個人や団体も時々見かけます。
これ自体は素晴らしい活動ですが、拾う人もいれば捨てる人もいるものです。
どんな心持ちでポイ捨てするんでしょう。
妄想しがちなこともあって、もし魔法がひとつ使えるなら、ポイ捨てされたゴミが捨て主のもとへ帰る魔法(ゴミルーラ)が使えたらなと思ったりもします。

仮の話しにさらに仮にですが、そのゴミルーラの対象に事故由来の放射性物質が含まれていたら、いったい誰のもとに帰っていくのかな。
特定の機関や企業かもしれないし、国民に均等かもしれない。

どのような経緯でそこにあったかは分かりませんが、今日の密集した竹の間にあったゴミを見た後にそんなことを考えました。
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