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2015年02月18日23:56

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タイムループの破たん

今回見た映画は、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演、2012年アメリカ映画『ルーパー』。

そもそも舞台が近未来。
そのさらに30年後にはタイムマシンが発明されている。
ただ人殺しが絶対バレるような仕組みになってるらしく、未来の犯罪組織は人を殺せないため、殺したいヤツをタイムマシンで30年前に送り、そこで殺してもらう。
その殺しを請け負うのがルーパーと呼ばれる殺し屋たち。
ちなみにこのタイムマシン、人だけが送られてくるので、また未来に帰ることは出来ません。
いわゆるターミネーター型のタイムマシンね。

ルーパーのジョーは、腕の良いルーパーだったが、ある時送られてきたのが30年後の自分だった。
そいつに逃げられてしまったジョーは、組織に追われながら、30年後の自分を追う。
30年後の自分は、妻を殺された復讐に、この時代はまだ子供なはずの組織のボスを殺しに来たのだった。
その子供が自分が好きになった女性の子供だと知ったジョーが取った行動は?

タイムワープがあるので、ストーリーがちょっと複雑に絡んでいますが、こういうタイムマシンのストーリーは必ずどこかが破たんしているので、それを補うために複雑になっちゃうのよね。
例えば、最初にジョーの親友のルーパーが、やはり未来から送られてきた自分を殺せずに逃がしちゃうんだけど、組織に捕まって殺されちゃう。
すると、未来から来て逃げた30年後のそいつも消えていってしまう。
『バックトゥザフューチャー』でもそういうシーンがあったけど、30年後から未来のそいつが来た時点で、30年後までそいつは生き続けるハズである。
それを殺しちゃったら、もうこれまでの未来ではなく、違う未来がそこから始まってしまうのである。
これがパラレルワールドの考え方だけど、30年後のそいつが存在しないのなら、抹殺に失敗する筈も無く、よってそいつも現代で殺されることもない…というジレンマが発生してしまう。

という訳で起きる事象に納得は出来ないのだけれど、主演のジョゼフ・ゴードンは中々に存在感のある役者ですね。
また、その30年後はブルースウィルスです。
ジョーが惚れちゃう女性、サラ役がエミリーブラントで、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の女兵士。
彼女があれほど強かったら、この最後の悲劇は起きなかったのだが…

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