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2015年02月16日09:48

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ブログという私小説。

鈴木おさむ氏、ブログで男性の“妊活”を赤裸々告白
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=3275483
日本独特の小説の様式に、私小説がある。もちろんどんな小説でも作家の実体験がもとになり、そこから想像力を飛翔させてフィクションの世界を構築するのであるが、私小説はちがう。登場人物の名前を一部変更したりはしているものの、ほぼ作家が体験したこと、そのものを書いている。エッセイをもっと深くしたもの、感覚と体験をもっと昇華させたもの、といってもいいかもしれない。

太宰でも、志賀直哉でも、名作と評価されている作品は多い。しかしそのほとんどが自己肯定、ナルシシズムへと行き着くのだ。あのとき本当はこうだったんだといういいわけと、そんなキモチじゃなかったんだ、という自己弁護である。こんなに欠点だらけだけど、ここまで告白しちゃうボクってかわいい、正直者でしょ?みたいな開き直り。

私は芸能人のブログなんて興味はないのだが、鈴木おさむのブログについて、なにかいろんな思いを感じてしまうのは、その私小説っぽいキモチワルさがあるからである。

世間が自分と妻の結婚生活に興味を持っている、持っているにちがいない、無関心なわけがない!という強い思い込みがあるし、妊娠できなかったとか流産したということは、うちにだってあったし、けっして珍しいわけではない。それをみなさんの代表として妊娠にむけてがんばってるんです!とでもいいたいのか?とまで疑問に思うほどだ。

何度も書いて来たが、それだけ妻を愛しているのなら、女芸人がバカにされるようなバラエティになぜ参加しているのか?女芸人の、ブス、デブ、結婚できないネタを売り物にするお笑い番組になぜ異議を唱えないのだろうか?

とはいえ、無事な出産を願っていますが、べつにお二人のプライバシーに関心があるわけじゃなく知ってしまったからには、そういうしかないものな(笑)。




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