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2015年02月10日22:38

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キッコーマンの醤油差し

世の中に存在する工業デザインの中でも秀逸の優れもの。
一升瓶の形。
新幹線。
そして、キッコーマンの醤油差し。
私はそう思っている。

今朝の新聞を読んで知った。
8日に栄久庵憲司さんが亡くなったという。85歳だった。
キッコーマンの醤油差しをデザインしたデザイナーだ。
キッコーマン・しょうゆ卓上瓶というらしいが、このデザインが半世紀以上変わっていないということが、秀逸だということを証明している。
醤油を見せるガラス瓶にしたことで、量が分かる合理性。
液だれしない微妙な角度の差し口。
卓上に置かれたときに、醤油は赤だという色の決め方。
こういう普遍性を生み出せるという才能。
この才能が亡くなった。

二番煎じ。
二流、三流。
焼き直し。
リメイク。
新しいようでいて、模倣から派生したような、世の中、そんなデザインが溢れかえっている中、こういうパイオニアがまたいなくなった。
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