●激情(island MEDIUM)
今年最初のアイランドの個展は、海野貴彦くんの「激情」です。
現代美術家一の粋な男?、海野くんの個展には、面白い仕掛けがありました。
小さなトンネルをくぐり抜けると、小さな空間に小品がいっぱい飾られていて、
上部にはミラーボールまで回転していて、これは感動ものでした。
訪問者全員にこの秘密の展示空間の存在を教えているのか?
気に入った人にしか教えなかったのかは知りません。
(いや、全員に教えているでしょう)
実は私、初日は夕方から仕事で、レセプションには出られないので、
お昼に訪問したのですが、展示作業は未だ終っていませんでした。
後日また訪問すると言ったのですが、
何だかんだで忙しくて二度目の訪問は出来ませんでした。
暇な時にでも、海野くんの現在の拠点である四国へ遊びに行きたいところです。
●マジカル商店の大福袋展(新宿眼科画廊)
Yoiちゃんのお店、『マジカル商店の大福袋展』が「新宿眼科画廊」で行われたので、
行って来ました。
松岡マサタカさんというイラストレーターがゲストとして来ていて、
福引きをして白い玉が出たら、幾つか選択肢があり、
その内の一つに「松岡さんに何かを描いて貰う」というのがあったので、
それを選択したものの、何を描いて貰うか中々思いつかず、悩んだ挙句、
「会田誠さんを描いて貰う」というのを思いついたものの、
会田さんの存在を元々知らなかったそうで、仕方なくYoiちゃんが会田さんの画像を見せて、
描かせる事に成功。
雰囲気が上手く出ていたので、流石はイラストレーターだと思いました。
松岡さんは、「余り売れない」みたいに自嘲していましたが、
その割りには、Twitterのアカウントは、フォロワーが常に増えていっている感じで、
人気者には違いありません。
よく知らないけど、ヴィレッジバンガード辺りで人気の様です。
●ボボボ ビビビ(新宿眼科画廊)
「マジカル商店の大福袋展」と同時開催していたのが、「ボボボ ビビビ」という展示で、
新宿眼科画廊の奥の部屋で行われていました。
BO-JWさんという作家です。
名前とか風貌からして「B-Girl」という感じですが、実は和風なものに興味がある様で、
奥の物置で前衛的な茶室を開いていたので、利用させていただきました。
実は、『反戦展』で、「赤丸をくり抜いた日の丸」を展示していたのが彼女だそうで、
今回も、「スマイル君日の丸」を出していました。
私も、10年前に、「日の丸と大極旗の組み合わせ」を思いついていたものの、
右翼とか左翼に睨まれたらどうしようみたいにビビってしまって、
アイデアをお蔵入りにしていたという事がありました。
(韓流被れの日本人おばさんや、
日本が存在しないと立ち行かない韓国の産業を表していますが、
愛国者からも「日の丸を汚した」として怒られそうで、左右どの陣営からも睨まれるという)
何かの切っ掛けで炎上して注目を浴びる可能性もあったと思うのですが、
そうはならなかったのでしょうか?
(ろくでなし子さんの件があったというのに、オーナーの田中さんは寛大ですね)
●island 5周年記念パーティ (SuperDeluxe)
1月21日、六本木にスーパーでラックスにて、アイランドの5周年記念パーティが行われました。
愛☆まどんな、遠藤一郎、海野貴彦、信長、パルコキノシタさんなどなど、
錚々たるメンツによるイベントはとても愉しかったですが、
やはり、伊藤悠さんみたいな人は、美術界には絶対必要だと思うので、
今後も応援したいですね!!
私の様な、ドロップアウト系アーティストにも優しい眼差しを向ける方ですから!!
話題のアーティスト、有名アーティストばかりでは物足りないからですから!!
●ごった煮展(新宿眼科画廊)
清水大くんプロデュースのごった煮展は、中々のメンツを揃えていて、とても見応えありました。
個人的には特に、奥の部屋の、
金属性に見えて実は陶器製という或る意味フェイクなロボット作品(カミクボユウスケ)や、
独特な世界観のディストピア風のアニメーション(照沼敦朗)が気に入りました。
しかし、レセプションの日をきちんと把握していなかったので、
レセプションの日が仕事の日と被ってしまい、仕方なく初日に行きました。
でも、何人かの作家さんとはお話しできました。
最終日にもう一度行くと告げたものの、すっぽかしてしまったのは甚だ残念です。
(その日の夜に気付きました)
確かに、個々の作品同士、内容的に関連性が無かったのですが、
作品のクオリティは皆高いし、展示の仕方もしっかりなされているので、
「ごった煮」展と言うよりも、どちらかと言えば「フルコース」展だ、と、
知り合いの画家、桜井貴くんは言っていました。
まさしくその通りですね。
●バリアフリー年賀状(点字年賀状)
●シープルなんていわせねェ年賀状(ハリヒツジ年賀状)
●地獄の番羊 オウィフェルヌス年賀状
2014年度は「手話年賀状」だったので、その流れで今回は「点字年賀状」にしました。
実は、点字の年賀状は既にあるのですが、点字のデザインを生かした、
健常者にも愉しめる年賀状というものは、ネットの画像検索で見つけられませんでした。
その上、キャラクターの線が盛り上がっている「バリアフリー絵本」の手法を応用した、
「バリアフリー年賀状」も存在しない様で、ネットの検索では一切出てきませんでした。
意外に思いましたが、今まで需要が全く無かったのでしょう。
「世界初」等と気取るつもりはありませんが、取り敢えず一つの提案として、
『バリアフリー年賀状』を制作しました。
ビニール袋の角を小さく切り、その中に、
乾くと透明になる盛り上げメディウムを入れ、
ケーキのチョコクリームで文字を書くみたいに線に沿って絞り出す事で、
何とか「バリアフリー年賀状」は作れました。
それから、羊と言えば「シープル」(Sheeple)を思い出します。
「お上には逆らわず、従順に従う」人の事をいいます。
我々庶民が、自分の頭で考え判断して行動する様にしないと、
とんでもない社会になるのではないかと危機感を募らせています。
なので、その警告のために『シープルなんていわせねェ年賀状』を制作
その中には、ハリヒツジ(針羊)もあります。
即興で思いついたのですが、実は既に「ハリヒツジ」を考えていた人がいた様です。
でも、絵にまではしていなかった様です。
その他にも、『オウィフェルヌス年賀状』も制作。
孤高の画家、千葉和成さんを励ますために描いた、
冥界の番人「ケルベロス」を意識した年賀状です。
「Ovis aires」(ラテン語の羊)+「Infernus」(ラテン語の地獄)を組み合わせて、
「Ovifernus」(オウィフェルヌス)と命名。
でも後から友人に、「バフォメット」を教えられて、
「バフォメット」を羊みたいにモジャモジャにすれば良かったと残念に思いました。
そっちの方が、アイデアとして上手いと思いました。
http://yodobashi-5-18-1.at.webry.info/201501/article_1.html
http://yodobashi-5-18-1.at.webry.info/201501/article_2.html
http://yodobashi-5-18-1.at.webry.info/201501/article_3.html
画像左:会田誠の肖像(松岡マサタカ作)
画像中:スマイル君日の丸(BO-JW)
画像右:バリアフリー年賀状
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