「花燃ゆ」当初は地味な題材だと思いましたが、なかなかいいです。
確かに地味ですけど、細かい演出が優れていることが多いです。
最も気に入ってるのは、松陰の描写です。端的に記すと痛い変人なのです。
これまで品行方正なインテリとして描かれるばかりでしたが、それにはずっと違和感がありました。
あれだけエキセントリックな人間は、とんでもない変人だったに違いないのですよ。はっきり言えばキチガイです。
家族の描写も説得力があります。
父親の労苦、弟をいさめる兄、兄を疎む妹...
周りの人間は、さぞや大変だったでしょう。
それがちゃんと描かれているのが素晴らしいです。
何でこんなことを書くかと言うと、他人事とは思えない描写が随所にあるからです。
生まれてこのかた、身内との軋轢ばかりですけど、新しい価値観を創造し、信念を貫くということは、そういうことなのです。
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