2014の掉尾を飾る62枚目は、『Best Always / 大滝詠一』(ソニー・ミュージック / SRCL8013〜4)。
早いもので、あれからもう一年経つのですね。ウチの父ちゃんもですけど、大滝詠一が亡くなって。儂は�爛淵ぅ▲�ラー�瓩任呂△蠅泙擦鵝�あくまで山下達郎といういわば周辺から、一歩下がって眺めていた通行人みたいなもの。ですから、このヒトのすべてを知ってるわけではありませんし、かつて聴いた楽曲の中には正直???と思えるものも、少なからずありました。ですけど、いずれ機会があれば、ちゃんと聴き直したいとは、常々思っていたのです。ところが、いきなりの逝去。結局、決着はつかずじまいだったのです。(←意味不明)とそこへ、このCDのリリースが。大滝詠一の深淵を覗くというには到底及ばないけど、少なくとも勘所だけは押さえとこうと思い、購入しました。
まずは[Disc 1]から。はっぴいえんど名義の"12月の雨の日"。内容もそうだけど、音もまったく褪せていない。というか、エンジニアとしての大滝詠一がいろいろと施して、21世紀の現代にも通用するように保っているんだろうなと思いました。演奏も、ベタな言い方ですけど、カッコイイです。"恋の汽車ポッポ"と"空飛ぶくじら"は、一聴して元ネタがわかりますけど、やはり大滝詠一が一度飲み込んだものを咀嚼してから出してるワケで、ただ単にマネしたというのとはちと違う気がします。"楽しい夜更かし"は、歌詞の一文字が変わるだけで意味がガラッと変わるというシカケがあって、感心しきり。あと、�狆�の喉�瓩箸いι集修皀亜次�このヒトの、真面目なんだか不真面目なんだか、よくわかんない作品群、結構好きです。あと、名曲"ブルー・ヴァレンタイン・デイ"がいい音で聴けるのもうれしいし、なにより初出の"夢で逢えたら"自作自演バージョンが出色でした。
[Disc 2]は、儂等世代には、ある意味スタンダードな楽曲中心。ですから、懐かしさは多いのですが、オドロキや喜びはちょっと少な目かも。そんな中で、儂がイチバン聴きまくったのが、"ROCK'N' ROLL 退屈男"。上にも書いた、真面目なんだか不真面目なんだかも、ココに極まれりというカンジ。演ってるコトは正直くだらなく聴こえますけど、ひとつひとつの部品はかなり手をかけて作られている。こんな手の込んだイタズラみたいなコトして、ひとりふっふっふっなんて笑ってたのかもしれませんね。あと、"CM Special Vol.2 (Complete Version)"の発想もブッ飛びです。だってコレ、自身のCMソング集のために、新たに作ったテーマ曲なんですから。こんなコト、フツーのヒトはなかなか考えつかないだろうし、この曲自体の意味も、凡人(儂)には理解されにくいでしょう。でも、んなこたぁ気にせず、独自の道を突き詰めていかれたのだと思いました。もっとも、この手の危惧を抱くこと自体が、しょせん凡人の発想という気もしますが・・・。
【2013.12.23.初聴】
コレで2014分はおしまい。毎度タワゴトにおつき合いいただき、誠にありがとうございました。2015もまだまだ続ける所存です。なにとぞよろしく。
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