のび太はジャイ子と結婚したのか？

前々から疑問を感じていたのですが、やはりセワシが最初にのび太に見せた写真って全部コラや超写実画CGと考えた方が自然な気がする。

あれが現実だと考えた場合、数々の問題が引き起こされるのに、あれが嘘だと仮定すると、ほとんど矛盾が起きないんだよね。

■写真問題

結局のび太がジャイ子と結婚したという話の証拠はセワシが見せた数枚の写真しかない。

2015年現在でも写真加工技術がこれだけ素晴らしいんだから、2125年頃はその程度の画像は、ごく簡単に作れる可能性が高い。

■借金問題

のび太の残した借金が膨大すぎて150年たっても返しきれないというのはおかしい。巨大すぎる借金は破産して処理するだろうし、破産で免責されないもの（損害賠償や税金）も、その本人だけの責任なので、子供は相続拒否すれば済むこと。

■のび太の会社問題

就職できなかったからといって設立した会社なんて、あっという間に潰れて、借金ができるまでもいかないはず。そもそもそんな会社にどこも融資しないし株も買わない。

花火で全焼する程度の会社なら、やはり大した資金力も無く、巨大な借金が残る訳ない。だいたいスプリンクラーくらい付けてないのかよ？

■遺伝子問題

ジャイ子と結婚するはずだったのが静香と結婚したとなると、セワシが消滅してしまう可能性が最も高い。セワシは、東京から大阪に行くのにどんなルートを辿ってもたどり着くのと同じで、その付近が変わっても自分は生まれてくると言っているけど、セワシが消えなかったとしても、その途中の人間が消えてしまう。

遺伝子的に同じ物を受け継ぐこと自体はこのようにして可能。


この図で孫Ｍと孫Ｍ’は、のび太・静香・出木杉・ジャイ子という４人の遺伝子を引き継いでいる。しかしＭとＭ’が同じ人間になるかというのは、かなり微妙。クローンの動物でさえ、全く同じ遺伝子配列を持ちながらも個体的には毛並みが違っていたりする。ましてや違う組合せで結婚した場合に、その孫レベルで「同じ人間」ができる可能性は、ほとんど無いと言ってよいと思う。

そもそもこのように結婚の組合せが変わった場合、よしんば孫Ｍと孫Ｍ’が同じ人間になったとしても、途中で存在するはずだった子Ａと子Ｂが消滅してしまう。するとＡやＢと接触していた人も影響を受けることになり、その影響は大きすぎて、とても辻褄を合わせることは不可能。

単純に２世代で遺伝子の整合性を取ろうとしただけでもこうなる。これが３世代あるいは４世代掛けて整合性を取ったとしたら、その中間で消えてしまう人間が何人も発生する。

やはり、こういうことを考えると、セワシの言う「東京から大阪に行くルート」説は詭弁としか言いようが無い。

■嘘だったとしたら単純

セワシがあそこで嘘をついたのであり、写真はコラかCGだったと考えると、このような複雑な問題は発生しない。とすると、やはり嘘だと考えた方が自然なのである。